小さなプライベートスペース。心癒される「コージーコーナー」のつくり方
日々の忙しさに追われていると、ひとりでほっとできる時間を持てないこともしばしば。心に余裕をもって日々を健やかに過ごすためにも、穏やかに過ごす「ひとり時間」は大切なひとときですよね。
特に子育て世代のご家庭では、家族で過ごすソファやダイニングセットは充実していても「1人で過ごせる場所」はない、というケースも少なくないよう。
そこで今回は、北欧の多くのお宅で取り入れられているという「コージーコーナー」の魅力やつくり方をご紹介します。
広いお家だけでなく限られた空間でも叶えられるスペース、あなたもご自宅に取り入れてみてはいかがでしょうか。
自分だけの「パーソナルスペース」つくりませんか?
家事や仕事に追われていても、ひとりでほっとひと息つける場所があれば気分転換ができるもの。北欧のお宅で多く取り入れられているという、ひとり時間を楽しむ場所として「コージーコーナー」というアイデアがあります。
「居心地のよい」「こぢんまりとした」という意味を持つコージーコーナーのつくり方はとても簡単。一番シンプルな方法は、お気に入りのチェアに照明やサイドテーブルを組み合わせてお部屋の一角に置くこと。
コージーコーナーでは、読書をしたりお昼寝したり、ひとりでゆっくりとお茶を飲んだり…その楽しみ方は人それぞれ。小さくても自分だけの特等席があれば気持ちを上手にリセットでき、その後の家事や仕事などもはかどるのではないでしょうか。
それでは、ひとり時間が楽しみになるような「コージーコーナー」のつくり方を具体的に見ていきましょう。
ひとり時間が楽しくなる。「コージーコーナー」のつくり方
1.お気に入りの椅子を1脚用意する
まずは、椅子を1脚用意します。椅子選びのコツはひとつ、「お気に入り」かどうかです。素材の色合いや手触り、座面や背もたれの座り心地、デザインなどにこだわり、とっておきの1脚を選んでみてください。
1脚で存在感を放つ、デザイナーズチェアを選ぶのも素敵。そこにあるだけで目を惹くインパクトのあるもの、前からそこにあったように空間になじむものなどさまざまな作品があります。デザイン性と座り心地に優れたこだわりのチェアは、インテリアのアイキャッチになることでしょう。
大きめのソファやダイニングセットの場合は家族が集まりますが、1脚だけを置けば自然にひとり時間をつくりやすくなります。
自宅のなかで家族団らんの場所とひとり時間を過ごす場所をつくっておけば、意識しなくても自然に気持ちの切り替えができそうですね。
2 . 自分が居心地がよいと思う場所に椅子を置く
お気に入りの椅子が見つかったら、それをどこに配置するのかにもこだわってみてください。写真のように窓に面した場所に椅子を置けば、部屋の様子が目に入らず外の景色を眺めながら気分転換ができそう。
ほかにも、家事の合間にひと息つきたいならキッチンカウンターの近くにつくるのもあり。自分が心地よいと感じられる場所をコージーコーナーにしてみましょう。
どこに置けばよいのか迷ったら、「デッドスペース」に注目してみては。壁と家具の間に少しだけ空いたスペース、廊下の一角、リビングの柱の窪み部分など、探してみると意外な場所がベストに感じられるかもしれません。
部屋のコーナー部分は壁に囲われているので、「何だか落ち着く」と感じる方が多いよう。使いこなすのが難しい、コーナー部分の有効活用にもなりそうですね。
3.サイドテーブルやチェストを置く
椅子の横にサイドテーブルやチェストを置けば、カフェのようなインテリアに。読みかけの本やお茶を置くなど、小さくても近くにあれば便利に使えます。
新しく買い揃えなくても、使っていないスツールをサイドテーブル代わりにするのもあり。大きすぎると「こぢんまり」つくることが難しくなるので、あくまでも小さな家具を選びましょう。
4.手元をフロアライトなどで照らす
暗くなってからも心地よく過ごすために、欠かせないのがフロアライト。暖色系の柔らかな光で照らせば、より居心地がよくなります。ひとり時間は読書をしたい、という方も読書灯として手元を照らす照明を用意してみてください。
椅子とフロアライト、そしてサイドテーブルが揃えばそこはもうコージーコーナー。足元にラグを敷けば、寒い季節も足元の冷えを軽減します。
コージーコーナーで豊かな「ひとり時間」を
「こぢんまりとした居心地の良い場所」という意味をもつコージーコーナー。リモートワークや家事でオンオフの切り替えが難しいと感じている方にこそ、取り入れてみて欲しいアイデアです。
あなたもぜひ、自宅のなかでよりパーソナルに過ごせる「自分の特等席」をつくってみてはいかがでしょうか。