屋上テラスの暑さと日差し対策!手すりやウッドデッキの温度と対策方法は?

安全対策

猛暑の夏には、屋上テラスにも暑さ対策が必須になります。屋上テラスの床や手すり、ウッドデッキは、真夏には思いがけないほど熱くなるのです。

何もせず放置しておくと危険とはいえ、どのような対策が有効なのか、わからない方もいるかもしれません。

そこで今回は、手すりやウッドデッキの表面温度がどれくらい上がってしまうのかの目安や、その他の注意点、屋上テラスの暑さ対策についてお伝えします。

夏の屋上テラスには危険も!

猛暑日には地上も暑くなりますが、地上より太陽に近い屋上テラスももちろん、暑くなります。特に夏の手すりは高温になり、無防備でいると危険ともいえるのです。では、手すりはどれくらい熱くなるのでしょうか。

炎天下において、公園の鉄製手すりの表面温度は、50度ほどにまでなるそうです。これは、とても素手では触れないレベルの熱さになります。

一般家庭の手すりとして使われるアルミは、鉄より熱伝導率が2倍以上高く、50度以上になることが推測されるそうです。

炎天下では、熱伝導率が低いステンレスの手すりでさえ、50度越えになってしまうのだとか。しかし炎天下では50度以上になってしまうことが推測されるアルミは、日陰であれば35度程度までしか温度が上がりません。

手すり以外でも注意点は?

炎天下の屋上テラスでは、手すり以外のものも熱くなります。その他の注意点を見ていきましょう。

コンクリートの照り返し
屋上の床は、コンクリートになっていることが多いでしょう。

コンクリートは熱伝導率が高く、熱を蓄える性質があります。

そのため、真夏の炎天下では素足では歩けないほどの熱さになるでしょう。

コンクリートの色は薄いグレーで、太陽光に照らされることにより反射する性質があり、これを、照り返しといいます。まぶしいだけではなく、熱気のため、気温以上の暑さを感じるようになるのです。

ウッドデッキも熱くなる
屋上テラスで心地良く過ごすために設置したウッドデッキも、真夏の炎天下では熱くなってしまいます。どれくらいウッドデッキの表面温度が上がるのかの実験結果がありますので、数値を紹介しましょう。

気温34度の日に、ウッドデッキに使う人工木と天然木の素材を直射日光に当て、表面温度を計測。人工木とは、本物の木ではなく、木に似せて作られた工業製品です。天然木よりメンテナンスの手間がかからないため、ウッドデッキにも使われることがあります。

表面温度が約30度からスタートして、2時間後の表面温度を比較すると、人工木はプラス約20度の50度ほどまで上がり、天然木はプラス約10度の40度越えほどまで上がるという結果でした。天然木のウッドデッキのほうが、暑さ対策に強いことがわかります。

対策方法を紹介!

炎天下でも、屋上テラスをなるべく快適なスペースにするための対策を紹介します。

打ち水
屋上テラスのコンクリート床の暑さ対策として、打ち水があります。打ち水とは、道路に水を撒くことですが、今でも時おり、玄関先の道に水を撒く風景が見られることがあるでしょう。

打ち水には地熱を下げ、水が蒸発する際に熱を奪う気化熱の仕組みにより、コンクリート床の熱を下げる効果が期待できます。打ち水をするのに適した時間帯は、気温が上がりきっていない朝方と気温が下がってくる夕方だそうです。

人工芝
屋上テラスに人工芝を敷くのも、一つの手です。コンクリート床の上に人工芝を設置することで、照り返しを防ぐこともできるでしょう。遮熱加工が施された人工芝は、表面温度の上昇を防ぐので、芝の表面が熱くなりすぎることもありません。

日陰を作る
屋上テラスに直射日光が当たらない日陰を作るのも一案です。

オーニングやシェードを取り付ければ日除けになり、直射日光を避けることができるようになります。

オーニングは出し入れ自由なので、季節や天候に合わせて、効率よく日陰を作ることができるでしょう。

素材を工夫する
ウッドデッキや手すりの表面温度は、素材によって変わります。暑さ対策として、夏場でも熱くなりにくい素材を選ぶことがおすすめです。

まず手すりは、アルミやステンレス、鉄などの金属は熱くなるので、樹脂製のものにしましょう。樹脂は夏場に熱くなりにくく、冬場は冷たさを感じにくいという特徴があります。

ウッドデッキの素材は、人工木より天然木のほうが熱くなりにくいようです。天然木にも種類がありますが、ヒノキや杉などは触り心地も良く、暑い夏場でも裸足で歩くことができそうです。

また、コンクリートの床に熱交換塗料を塗る方法もあります。熱交換塗料とは、塗料の中に含まれている熱交換物質が熱に反応することによって振動を起こし、その場で熱を消費するもので、夏は熱くなりすぎず、冬は冷たくなりすぎずの状態に導いてくれます。

屋上テラスに適切な暑さ対策を

猛暑の夏には、屋上テラスにも暑さ対策が必要になります。

コンクリートの床や手すり、ウッドデッキなど、対策を講じずにいると熱くなりすぎて、危険なこともあるでしょう。

有効的な手段としては、コンクリートの床に打ち水をする、日陰を作る、人工芝を敷くなどがあります。

また、手すりやウッドデッキの素材を工夫し、高温になりすぎないものを選ぶのも良いでしょう。自宅の屋上テラスに合う暑さ対策をして、夏場でも有効活用できるスペースになるのが理想的ですね。

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