屋外家具のカビ対策を始めましょう。雨が降る前の対策がカギとなる

屋上インテリア

近年、自宅の庭やベランダ・屋上などでアウトドア空間を楽しむ人が増えてきているのに伴い、屋外家具に対する需要も高まってきていますよね。

外に置きっ放しもできる屋外家具ですが、まだまだ注意点などの認知は低いように思われます。

そこで今回は、屋外家具のカビ対策についてお話しします。梅雨を前に、カビ発生を防ぐ方法などアイテム別にご紹介しますので、参考にしてみてください。

屋外に置いている家具は雨ざらし…そのままでOK?

最近はアウトドアリビングやグランピングが広く知られるようになってきており、自宅の庭はもとより、ベランダや屋上にも椅子やテーブル・棚などの家具を置いて素敵なくつろぎの空間を作っている家も増えていますよね。

自然な木の風合いを生かしたウッドデッキやガゼボなど大がかりなものもあれば、ちょっとしたスペースを利用し、軽く腰かけられる小さめのスツールとミニテーブルを配置することでコーヒーブレイクにぴったりな空間を作っている場合もあります。

また、ラタンを用いたソファやテーブルなどで、おしゃれなガーデンレストランやリゾート地のような雰囲気を感じながら、家族や友人たちとゆったりとくつろいだりすることも。

このように、それぞれのライフスタイルに合わせて、屋外でもさまざまな家具が使われています。

これらの屋外で使われている家具は、外に出しっ放しにされている場合がほとんどだと思いますが、本当に雨ざらしや日ざらしにしておいてもよいのか心配に思っている人も少なからずいるのではないでしょうか?

これまで、日本ではあまり屋外で家具を利用することはありませんでしたので、屋外家具についてもまだなじみが深いとは言えず、心配に思うのも当然のことかもしれませんね。

屋外家具(ガーデンファニチャー)とは、戸外の自然環境に置かれて使われることが前提の上で作られている家具です。

雨風や強い日差し・土埃などにさらされた状態でも使えるような耐性のある素材が選ばれていたり、雨や水をはじくような加工が施されていたりしますので、基本的には屋外に出しっ放しのままで使えるようにできています。

ただし、いくら頑丈とは言え永久に使えるものでないのも事実です。環境が過酷であればあるほど、塗装が剥げたり撥水効果が弱まったりするなど早く劣化が進んで寿命は短くなります。

また反対に、丁寧に取り扱って適切な手入れを行えば、その分長く使えるようにもなるでしょう。

ですから、屋外家具を使わない期間が長かったり、毎日使うものでなかったりするなら、防水カバーをかけておくのも一つの方法です。カバーをかければ、強い日差しから家具を守ることができますし、雨ざらしの状態を防ぐこともできます。

それに、カバーをかけておけば埃からも守れますので、次に使う時に掃除から始めるのではなく、スムーズに気持ちよく使えるメリットも生まれますよ。

汚れたり濡れてしまったりした場合も、すぐに拭き取るなどのこまめなお手入れをして、長く気持ちよく使えるようにしたいですね。

屋外家具にカビが生える可能性は?生えないようにするにはどうする?

浴室や押し入れ、タンスの後ろなど、屋内で湿気がこもりやすい場所にカビが生えやすいことはよく知られていますよね。

屋外はひらけた空間なので湿気がこもりにくいと思われがちですが、屋外でも湿気が多かったりカビの繁殖に必要なエサとなる汚れや埃があったりすると、カビが発生しやすくなります。

こちらでは、屋外家具の中でカビが発生しやすいアイテムと、それぞれの具体的なカビ対策の方法をご紹介したいと思います。

【木製家具】
ウッドデッキやラティスを始め、テーブル・椅子・棚などで木材を使っている家具は、カビの発生を放置していると内部の腐食につながることもあります。まずは、水を弾いて木を守るオイルステインや防カビ配合の塗料を塗っておきましょう。

また、屋根のある場所への移動やカバーで雨に濡らさないようにする、濡れてしまう場合は斜めに立てかけて水切れを良くする、濡れた後は拭き取ってしっかり乾燥させるなどの対策を行いましょう。

【パラソル】
雨が続きそうなときはカバーをかけたり、雨に濡れない涼しい場所で保管したりします。もし雨に濡れたパラソルを閉じたまま放置するとカビが生えやすくなりますので、雨に濡れた後は、パラソルを開きしっかり乾燥させてから閉じるようにしましょう。防水スプレーで、撥水性を高めておくのもおすすめですよ。

【クッション】
屋外用ソファのクッションやパッドは、完全に乾いている状態で収納ボックスや屋内の通気性の良い場所にしまいましょう。食べこぼしなどの汚れはカビの発生に直結しやすいので、こまめに拭き取ることが重要です。

【テーブルや椅子・ソファ】
雨に濡れない場所に移動できない場合はカバーをかけますが、きちんと乾燥させた状態でカバーをかけましょう。食べこぼしや手垢などの汚れがカビにつながりやすいので、きちんと拭き取ることを心がけましょう。

そのほかにも、

・壁際に屋上家具を設置する場合は、壁にぴったりとつけるのではなく壁から離して設置する。

・陰になりやすく湿気のこもりやすい場所に家具を常設するのは避ける。

ということに気をつけて、屋上家具のカビを予防しましょう。

くつろぎの空間を大切に

基本的に出しっ放しで大丈夫な屋上家具ですが、雨に濡れないようにひと手間の対策を行うことで、長く気持ちよく使い続けることにつながります。

また、屋上家具にカバーをかけておくことで、埃や虫の巣が作られることも防げますのでメリットは多いと言えるのではないでしょうか。

テーブルなど平らで広い面の水気を取り除くのに窓掃除用のスクイジーを使ったり、拭き取り用にウエスを使ったりすれば効率良く水気を取ることができますよ。

雨に濡れてしまった後でもきちんと対応して、くつろぎの場を大切にしましょうね。

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