屋上のある家が建てられる地域と、適した土地は?

屋上スペース活用

自宅の屋上テラスでの過ごし方がSNSなどで広まるにつれ、屋上つき住宅の人気も高まってきていますね。

眺望の良さや、家族や仲間と楽しむバーベキューなどをイメージすることも多いですが、実際に屋上つきの家を建てる場合どのような場所を選んでいるのか、気になっている人も少なくないのではないでしょうか。

今回は、屋上テラスがある家を建てられる地域や、屋上つき住宅を建てるのに適した土地などについてお話しします。

屋上テラスつきの家が欲しい!

一昔前ならば、新たに家を購入するとき、「マンションか一戸建てか」、「間取りをどのようにするか」、「庭をどれくらい広くとるか」ということなどが優先的に話し合われていました。

けれども、最近は『屋上テラスを作るか屋上テラスを作らないか』というテーマの優先順位が上がってきているようですね。

確かに、ガーデニング・ヨガや運動・アウトドア・天体観測など多様化している趣味も、自宅に屋上テラスがあればスペースを十分生かしながら取り組めますから、利用価値は高いと言えそうです。

家族にアウトドアが苦手な人がいたとしても、屋上テラスならグランピングやプチキャンプができますから、無理することなく楽しめるのも助かりますよね。

子どもたちにも、夏のプール遊びをしてあげることだってできます。

大人が一人になれる貴重な時間のために使えたり、家族で過ごした思い出を作ってあげられたり、屋上テラスの存在価値はこれからも益々高まっていきそうですね。

理想の屋上つき住宅はどこでも建てられるわけじゃない?

家を建てる、または家を買うことを考えるとき、皆さんはどのようなところに注意してエリアを選んでいますか?

治安は良いのか、交通量が多くないか、子どもが通える学校は近くにあるのか、近くに買い物できるところはあるのか、日当たりは良いのかなど、気になることを数え上げたらきりがないかもしれません。

いろいろと気になるのは、それだけ家の建っている環境は重要だと考えるからですよね。

このように、家探しをするときには、まず環境を見て選ぶことも多いのですが、少し見方を変えて土地そのものに注意を向けてみる方法もありますよ。

なぜなら、家を建てようと選ぶ土地は、都市計画法及び建築基準法に基づいて、その土地がどのような用途に使えるのか、制限されている場合もあるからです。

住宅地に高層ビルや危険物を扱う工場が建ってしまうと、日照権が妨げられたり、住民の安全が脅かされたりすることがありますよね。

このように、用途が異なる建築物が同じ地域に混在することでトラブルになってしまうのを回避し、住みやすい環境を整備するために設けられているのが、「用途地域」と呼ばれる建築規制です。

「用途地域」は、大きく住居系・商業系・工業系に分かれています。ちなみに、家を建てるには、住居系の方がより向いているとも言えますが、家を建てること自体は工業系の中の一部の地域を除いた全地域で可能です。

ただし、何階建ての家にするかは気をつけておきたいところ。
住居系は、住居の高さ制限や店舗の規模制限などにより、さらに8つの地域に区分されています。

そのうちの第一種低層住居専用地域や第二種低層住居専用地域は、日用品に限られた業種の小規模店舗のみ営業が許可されるなど、あくまでも戸建て住宅がメインの町並みのため、屋上つきの家を建てる場合にも高さは10mまたは12mまでという制限があるのです。

第一種中高層住居専用地域・第二種中高層住居専用地域では、制限がやや緩和されて4階以上の中規模マンションを建てることが認められます。第一種・第二種低層住居専用地域の家より高さのある家が建てやすくなる分、家の間取りや階数の選択肢も増えると言えるでしょう。

ただし、屋上つきの家は必ずしも複数階の家とは限りません。最近はモダンなデザインのおしゃれな屋上つき平屋もありますので、高さ制限のある低層住居専用地域でも屋上つきの家を建てられますよ。

つまり、屋上つきの家という前提だけを捉えるならば、「用途地域」であっても建てることができると考えられますね。

屋上のある家に適した土地ってどんな土地?

先程は、屋上つきの家は「用途地域」ほとんどの土地において建築することができるとお話ししましたが、その中でも、屋上つきの家を建てるのに適した土地というのはあるのでしょうか。

これは、自宅の屋上テラスをどのようなことに使いたいかによっても変わってきます。

ただ、ひとつ言えることは、一般的に家を建てるときにも共通することでもありますが、隣の家との間に多少距離があったり、周囲には高い建物やマンションが近くになかったりする方がよいかもしれませんね。

特に、周囲に高い建物やマンションがある場合、どうしても上から見られる視線を感じてしまいやすいと言えるでしょう。

どうしても気になる場合には、丈の高いラティスを設置したりタープを張ったりするなど、プライバシー対策を取り入れるとよいですよ。

プライベートスペースを楽しもう

屋上テラスのある家は、「用途地域」での高さ制限がある場合、階数を少なく抑えた間取りで対応することができますので、工業系用途地域の一部を除いたどのような場所にも建てられます。

そのうえで、プライベートが確保されるように、なるべく周囲に高い建物がない土地を選ぶとよいでしょう。

マイホームを手に入れるのは、やはり大きな夢ですよね。

屋上テラスをいかに活用するかはそれぞれの家によって異なりますが、こうしなければならないというものでもありません。

それぞれの家の楽しみ方で、屋上テラスのある暮らしを満喫しましょう。

管理人

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