BBQの前に知っておきたい、屋上テラスでの火の取り扱い方

安全対策

屋上テラスでの楽しみといえば、BBQや焚き火ですよね? 開放感のある屋外で家族や友人と食事を楽しんだり、夜空の下で炎を眺めたりするのは、とても贅沢な時間です。

でも、そこで気を付けたいのが、火の取り扱い方。

ガスコンロなどのキャンプ用品は、取り扱い方を一歩間違えると思わぬ事故につながりします。炭火も正しい方法で消化することが大事です。

そこで今回は、屋上テラスでBBQや焚き火をするときに知っておきたい、火の取り扱い方についてご紹介します。

おうちでキャンプやBBQを楽しむ人が急増中!

昨今はグランピングやBBQなどのアウトドア活動を楽しむ人が増えており、空前のアウトドアブームと言われています。さらに今年は新型コロナウィルスの影響から、初心者でもおうちキャンプを始める人たちが出てきました。

そうなるとガスコンロやガスカートリッジといった火器類を使う機会も増えていくわけですが、だからこそ火の取り扱いには注意が必要です。ガスコンロ等は誤った使い方をすると、ヤケドや火事など思わず事故につながることがあります。家族や友人と楽しい時間を過ごすためにも、適切な安全管理は欠かせません。

キャンプ用品による火災事故に注意

毎年起こっている、ガスコンロによる火災事故

キャンプ用品による事故は毎年起こっており、中でも最も多いのはガスコンロによる事故です。ガスコンロによる火災は、2019年度までの5年間で65件発生しており、携帯発電機やガスランプよりも多くなっています。重傷者も出ており、最悪の場合は命を落とすこともあります。

出典:独立行政法人製品評価技術基盤機構(nite)

油断していると、思わぬケガを負うことも

ガスコンロなどの火の取り扱い方を誤ると、大惨事に発展する可能性もあります。「自宅でBBQするだけだから大丈夫でしょ」と油断していると、思わぬケガを負ってしまうことも。屋上テラスの場合は周囲に外壁や柱もあるので、引火には気を付けた方がいいでしょう。

火災が起こる3つの原因

BBQなどで火災が発生する原因には、3つのパターンがあります。事故を未然に防ぐためにも、ぜひ知っておきましょう。

接続不良・ガス漏れ

ガスボンベやガスカートリッジの取り付け不備は、ガス漏れの原因になります。ずれた状態で無理やりガスボンベを接続した場合、ガスが隙間から漏れるため、点火時の火花がきっかけとなり火災が起こることも。ガスコンロ等はきちんとした取り付けが重要です。

周囲の可燃物への引火

ガスコンロ周辺に置いてあるものに引火して、火災が起こるケースです。予備のガスボンベやガスカートリッジ、タオル、アルコール類などはもちろん、屋上テラスでは外壁やクッションに引火することもあります。

ガスボンベ等の加熱

ガスボンベが高温状態になり、火災が発生するケースです。たとえば、BBQでは鉄板を使用することが多くありますよね?

鉄板のサイズがガスコンロよりも大きく、コンロ全体を覆っていると、熱がボンベにまで伝わり、内圧の上昇からガスボンベが破裂することがあります。安全にBBQをするために、コンロよりも大きな鉄板を使うのは避けるようにしましょう。

BBQや焚き火で火災の原因となる道具・モノ

屋上テラスでBBQや焚き火をするときは、火の近くに可燃物を置かないようにします。食事や会話に夢中になっていると、ついうっかり近くに置いてしまうこともあるので、火を取り扱う際は、以下のような道具やモノに注意しましょう。

アルコール消毒液

屋外でも手の殺菌・消毒を目的に、アルコール消毒液を用意している方は多いでしょう。アルコール消毒液は引火の可能性があるので、火のそばに置かないようにします。

また、手指をアルコール消毒した直後に火に近づくと、手に火が燃え移ることもあるので注意が必要です。手を消毒したときは少し時間を空けてから、火に近づくようにしましょう。

ガストーチ

ガストーチとは、ガスボンベを利用して高温の炎を噴射する道具です。正しく接続されていないとガス漏れが起きることもあり、ガスコンロ同様に火災事故が起きやすくなっています。ガストーチは生ガスが発生しないように、大きく傾けないようにしましょう。

着火剤

ジェルタイプの着火剤では、炭火へのつぎたしによる事故が起きています。一気に火力を上げたい気持ちはわかりますが、着火剤をまいたことがきっかけで大きな炎が上がり、衣服に引火することも。火のついた炭に着火剤をかけるのは、避けるようにしましょう。

壁や観葉植物

外壁や観葉植物への引火は、屋上テラスならではの注意点です。自宅の壁や観葉植物とガスコンロ等の距離が近い場合、風の影響などで火が燃え移る可能性があります。

湿った炭

一度水で火を消した炭を再利用する場合、十分に乾いているか確認しておきましょう。湿った炭は、加熱時にバチバチと水分を飛ばすため、ヤケドを招く恐れがあります。

BBQや焚き火での炭の消し方

屋上テラスで使用した炭は、安全に処理しないと危険です。火がついた炭に直接水をかけると水がはねてヤケドしたり、コンロが変形したりします。炭火の消し方には、火消しツボを使う方法とバケツに水に入れて鎮火する方法の2種類があるので、どちらかのやり方で消化しましょう。

(1)火消しツボを利用する

火消しツボに炭を入れると炭が酸欠状態になり、自然と火が消えます。水を使っていないので、再利用できる点がメリットですね。火消しツボは市販で売っているものでもいいですし、煎餅が入っているスチール缶でも代用できます。炭は完全に冷めるまで待ってから片付けるようにしましょう。

(2)バケツに水を入れて鎮火する

金属製のバケツに水を張って、炭火を消化する方法です。使い終わった炭火を、火バサミで一個ずつバケツの中に入れていきます。炭を入れた後はバケツが熱くなるので、30分ほど放置して十分に冷ましてから処理しましょう。

まとめ

おうちキャンプやBBQで火を使うときは、安全管理が大切です。ガスコンロの装着が正しくできているか、近くに可燃物がないかをよく確認しましょう。会話が盛り上がっていると、無意識にアルコールスプレーやマスクを火のそばに置いてしまうこともあります。火の取り扱いには十分に注意して、屋上テラスでのひとときを楽しんでくださいね。

松崎 清央

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ライター / 自然体験教育者。公務員を退職後、アウトドア専門学校に入学し、子どもの野外活動、登山、キャンプの技術を取得。WEB媒体を中心に、アウトドア・自然...

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