アウトドアリビングを快適に!日々の掃除でできるメンテナンスとは

屋上メンテナンス

自宅の屋上やバルコニーは、バーベキューや自宅キャンプなどのアウトドアを気軽に楽しめて、生活を豊かにしてくれますね。家族でくつろいだり仲間と有意義な時間を過ごしたりできる空間ですので、やはりきちんとメンテナンスして長く使えるようにしたいものです。

今回は、メンテナンスの初歩ともいえる、掃除の仕方をご紹介します。

屋上をきれいにすること=家を守るということ!

アウトドアリビングは、屋上やバルコニーを部屋のように使えますが、やはり屋根のない屋外であるため、掃除やメンテナンスには定期的に注意を払わなければなりません。なぜなら、屋上やバルコニーの床は、他の部屋の天井にあたるからです。

雨・風・日差しに直にさらされており、枯葉や砂・ほこりなどが入り込む場所で掃除を怠れば、雨漏りの原因にもなり、ひいては家屋の損傷につながります。こまめに掃除をすれば気付きの機会も増え、家の状態に目を配れるので、大きな損傷になる前に対処しやすくなるでしょう。

ですから、大事な家を守るためにも、床や排水溝の周辺は月に1回、もしくは、雨の多い時期や枯葉の時期は週に1回程と習慣的に、壁は年2回程度定期的に掃除を行うことをおすすめします。

屋上は意外と汚れている

屋上やバルコニーは外からのほこりに注意が行きがちですが、実際はこのように、もっと多くの汚れが混在しています。

・砂埃や黄砂・火山灰―堆積すると排水溝が詰まる。

・鳩など野鳥のフン―手すりなど金属を腐食させる,ゴキブリなど害虫を引き寄せる,アレルギーを誘発するなど病気の原因になる。

・枯葉などの落ち葉―排水溝を詰まらせるほか、排水口に集まった水をせき止めたりしてしまう可能性がある。

・排気ガスなどのスス―油分と水分の混ざった汚れで、ほかの汚れをさらに引き寄せてしまう。

・苔―建材を劣化させ脆くするほか、アレルギーを誘発する場合がある。

・ガーデニングによる土や落ち葉―排水溝を詰まらせたり、排水口に集まった水をせき止めたりする。

・綿埃や髪の毛―洗濯物や布団から出る繊維や髪の毛は、床にへばりついて砂埃をたまりやすくしたり、排水口にたまって集まった水をせき止めたりする。

・バーベキューなどの油汚れ―排水口に流すと詰まりにつながる。

洗濯物や布団を干す・屋上でガーデニングをする・頻繁にバーベキューをするなど、住んでいる人がどのように屋上で過ごしているのかによって汚れ方も異なるのですが、共通して言えることは、掃除を怠ると大きな被害を生む可能性が高まるということですね。

屋上掃除は雨天の前日がおすすめなわけ

屋上やバルコニーはどのタイミングで掃除していますか?ルーティンな掃除、もしくはゴミや汚れが目についた時に掃除をするのが多いと思いますが、天気によっても掃除の仕方に向き・不向きがあるので、その日の天気にも注意しながら掃除をしてみましょう。

空気の乾燥した良く晴れた日や風の強い日は、砂やほこりが舞い上がりやすく汚れを取り除きにくいため、あまり効果的な掃除にはなりません。

屋上の掃除は風がなく湿度が高い曇りの日に行うのが良いでしょう。熱中症を予防する点からも、直射日光に長時間さらされない曇りの日がおすすめです。ちなみに、曇りの日は意外と紫外線が強いので、掃除の際は日焼け予防をしっかりするのがおすすめですよ。

また、曇りの日の翌日は雨が降ることも多いので、翌日に雨が降りそうなタイミングで枯葉やほこりなどのゴミ・砂や土を取り除き、排水溝の掃除をしておけば、大雨が降っても問題なく排水できます。

屋上に防水処理をしてあるならば、大雨の予報に合わせて洗剤を使った大掃除をしておき、手作業で洗剤を流した後で仕上げは雨にまんべんなく流してもらうという方法もありますよ。

屋上はどんなふうに掃除する?

汚れの種類が異なれば掃除の仕方もそれぞれありますよね。では、どんなふうに掃除すればよいのか具体的に見てみましょう。

ここでは外壁用や床材用以外の洗剤を使用する例もありますが、初めて使用する掃除用品がある場合は、一度家の目立たない部分に使用し、問題無く使えるかをチェックしてから試してみて下さいね。

・基本の掃除

床掃除:まず、ほうきとちりとりを使って枯葉や繊維くずなどのゴミ・土などを集めてゴミ袋に捨て、残った細かな砂などは、掃除機で吸い取り、次にモップで床全体を水拭きします。

汚れが目立つ箇所は家庭用中性洗剤とスポンジやデッキブラシを使って汚れを落とし、バーベキューなど食品による油汚れがある場合は、台所用洗剤とスポンジで汚れを落としてからモップで水拭きしましょう。

また、室内でも使う掃除機を屋外の掃除にも使用することに抵抗がある人は、トイレットペーパーの芯で掃除機のノズル部分を手作りしてみてはいかがでしょう。

作りかたは、トイレットペーパーの芯の片側に切り込みを入れて、掃除機を差し込み、テープで隙間のないように固定します。反対側は掃除機のノズルと同じように斜めに切っておくと、細かなゴミも吸い取りやすくなりますよ。

手すり:手すりの汚れを放っておくと、手すり下の壁に黒い筋ができたりしますので、固く絞った雑巾で水拭きと乾拭きをして汚れを取りしょう。

壁掃除:ぬるま湯で少々薄めた家庭用中性洗剤をスポンジにつけて洗い、汚れが落ちたら洗剤が残らないように水で流します。同様の使い方で自動車用の水垢取り用品を代用してもよいでしょう。

水で洗剤を流す工程は、手作業では大変な作業です。このような洗剤を使った掃除は、先にもおすすめしたように雨が降る可能性の高い日の前日にしておくと、多少流し足りない部分があっても安心ですよね。

自動車用の水垢取り用品は、ワックス効果もあるので、掃除後は汚れがつきにくくなっておすすめですよ。

排水溝:ほうきとちりとりを使って枯葉や土などを取り除き、こびりついた汚れは水とブラシで洗い流します。

排水口:周辺にたまった砂や土、枯葉や虫の死骸などのゴミを取り除いたあと、ストレーナーをきれいにします。ストレーナーに絡まったりこびりついたりしている髪の毛やほこりは、使用済みの歯ブラシを使うときれいにかき出せますよ。

・特殊な汚れ

鳥のフン:鳥はフンのある場所に繰り返しフンをするので、こまめに掃除しなければいけません。また、鳥のフンは病原菌を含んでいたりするため、掃除の際は素手で触らないようにゴム手袋を使いましょう。

乾燥して固まったフンは、ぬるま湯を含ませたキッチンペーパーやボロ布で湿らせると、きれいに拭き取れます。掃除の後は、フンを取り除いた場所には忘れずにエタノールをスプレーして、消毒しておきましょう。

苔:日当たりの悪い場所の壁に生える緑色の苔は、市販のカビ取り洗剤を使って落とせますので、苔掃除の際はあらかじめ土汚れを水で流しておきます。

乾いた状態の壁にカビ取り剤をスプレーし、柔らかいスポンジでこすり落としたら、水できれいに洗い流し、最後は水分を拭き取って乾かします。

普段のカビ取り掃除のときにもいえますが、カビ取り剤を使うときは目に入らないように注意してください。掃除用のゴーグルがあると便利です。

屋上メンテナンスに便利なアイテム4種

では、最後に屋上をきれいに保つために役立つ、おすすめアイテムを4種類ご紹介します。

ホースデッキブラシ WS グレーブラシ(テラモト)

清掃業者もおすすめする、ホースに取り付けて水を出しながら掃除できる便利なデッキブラシです。水はけも良いので使用後に早く乾かせます。
サイズ全長:約1170mm,毛の長さ:約45mm,重量:約520g

ペットボトルブラシ(小久保工業所)

ペットボトルに取り付けて使え、バルコニーのサッシ部分や細かい部分汚れを掃除する際にとても便利です。洗い流す掃除もできますし、少量の水で効率良く掃除もできるので、拭き取りをする際も楽ですね。持ち運びも重たくないのは利点です。

山型ストレーナー

ゴミがたまっても、高さがあるので排水効率が変わりにくい、屋上におすすめのストレーナーです。

・ベランダ排水溝用金具 かぶせる君

排水溝にかぶせて、枯葉などのゴミがたまるのを防ぎます。デッキパネルを敷くときの、排水溝と床との段差解消にも役立ちますよ。

まとめ

屋上掃除は、特に大掛かりなものではなくても、日々の細かな掃除によって快適な空間を作れて、同時に家を大事にすることもできるということがわかりますね。

しかしながら経年による劣化など、どうしても避けられない事柄もありますので、ハウスメーカーを選ぶ際には、定期的なメンテナンスやリフォームなど、万全のバックアップ体制が整っているかを意識することも必要です。

管理人

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