お部屋がもっと開放的に。「ロースタイルインテリア」のつくり方
低めの家具まとめ、開放感を生み出す「ロースタイルインテリア」。和室のような「床に近い暮らし」は、日本人にとってどこかほっとさせる魅力があります。広い空間はより広く、狭い空間でも広々と感じられるのがロースタイルインテリア、あなたもお部屋に取り入れてみませんか。
ロースタイルインテリアとは
低めの家具で構成された「ロースタイルインテリア」。もしあなたがもっと開放的な空間づくりをしたい、と思っているなら家具の高さを見直してみると良いかもしれません。
洋風の暮らしやすさに伝統的な和の要素をプラスした和モダンインテリアは、代表的なロースタイルインテリア。インテリア全体を床に近づけて、背の低い家具で構成されているのが特徴です。和モダンな空間には、ロータイプのソファや低座イス、ローベッドなどの家具が似合います。和の佇まいはありつつも、シンプルで洗練されたデザインを選ぶとラグジュアリーな雰囲気に仕上がりますよ。
ロースタイルインテリアのメリットは?
ロースタイルインテリアには、こんなメリットがあります。
・床に近いため、足を伸ばしてゆったりとくつろげる
・お部屋が実際よりも広く感じられる
・高い家具がないため、安全に配慮した空間をつくることができる
和室のように、気軽に足を伸ばしたり横になったりすることができれば、よりくつろげますね。また、天井を立って見上げるよりも座って見上げる方が高さを感じられるように、開放感を生み出します。
ロースタイルのメリットは他にも。小さなお子さんがいるご家庭では、高い家具の転倒が心配…とお悩みの方も多いかもしれません。でも低い家具で揃えていれば、そのような心配も少なくなるのでは。角が丸く仕上げられた家具や、セーフティグッズなどを取り入れるとより安心して過ごせそうですね。
それでは、ロースタイルインテリアの具体的なつくり方を見ていきましょう。
ロースタイルインテリアのつくり方
家具は60㎝以下の高さを意識して
ロースタイルインテリアをつくる時、必要になるのが低めの家具。どのくらいの高さが適当かわからない、という方は、高さ60㎝以下の家具で揃えることを意識してみてください。
たとえばイスやソファなら、座面高が約350mm背もたれを含めても60㎝以下に抑えるのが良いでしょう。リビングテーブルであれば、イスやソファに合わせて約300~400mmくらいの高さがおすすめです。全体的に家具を低めに抑えることで、バランス良く開放的な空間に仕上がります。
また、限られた空間にベッドを置かなければならない寝室は、無駄なくできるだけ広々と使いたいもの。そこでおすすめなのがローベッドです。ベッドのヘッドボードを含めて、60㎝以下に抑えると、大型家具を置いても広々とした印象を与えます。
低めでも「動作しやすい」家具を
低めのイスやソファを選ぶ時、盲点になりがちなのが「立ち上がる」動作に配慮されているかどうかです。一般的な高さに比べると、低い位置から立ち上がるため腰へ負担がかかることも。握りやすいアームなどがあるか、座面に適度な硬さがありしっかりとしているかなど、動作しやすさを実際に座り確認してみてくださいね。
「床で過ごす時間」を快適にするアイテムをプラス
低い家具にプラスして取り入れたいのが、ラグやクッションなど床の近くで過ごしやすいアイテム。特にこだわって選びたいのがラグです。寒い時期には床から伝わる冷たさが体にこたえます。ラグジュアリーな雰囲気を演出するなら毛足の長いふかふかのラグを、カジュアルな雰囲気とお手入れのしやすさを重視するならキルティングラグがおすすめです。夏用はさらりとした天然素材のラグを、冬用はウールやアクリルなどふんわりとした肌触りとぬくもりを感じる素材を選ぶと良いでしょう。
床から暖める「床暖房」も
最近では、新築やリフォームの際に床暖房を取り入れるご家庭も。床暖房のメリットは、足元からお部屋全体を均一に暖められること、空気が汚れる、乾燥するなどの心配が少ないことです。一般的に床暖房は、お部屋の広さに対して70%くらいの広さに設置します。床暖房に対応した床材も増えているため、お部屋の雰囲気に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
「ロースタイルインテリア」でほっと癒される空間を
お部屋を実際のスペースよりも広々と見せてくれるだけでなく、さまざまなメリットがあるロースタイルインテリア。和室のようなくつろぎを感じたい方、限られた空間を有効に使いたい方、小さなお子さんのいるご家庭なら、そのメリットを存分に感じられるはずです。あなたもぜひ、低めの家具でつくるロースタイルインテリアを取り入れてみてはいかがでしょうか。