床下点検口のおすすめの場所とは?失敗例も合わせて紹介
戸建ての床下を点検するのに必要な床下点検口。何も考えず適当な場所に床下点検口を設置してしまい、失敗したという声も少なくありません。
後悔しないためには、床下点検口の必要性を知り、設置に向いている場所とそうでない場所を知っておくことが重要です。
この記事では、床下点検口の設置におすすめの場所と失敗例を紹介します。
床下点検口の必要性
床下点検口とは、床下に人が入り家の状態を点検するための出入り口のことです。床下点検ではシロアリや排水の水漏れチェック、土台を支える鋼製束が緩んでいないかなどを確認できます。
また、水害時に床下浸水が起きていないかもチェックできます。床下は家の基礎部分であり、建物を支える大事な部分であるため、定期的な点検が必須です。
そのため、床下点検口がないという家は、ほぼないといえるでしょう。床下点検口の設置は、家を守るための点検に必要不可欠です。
床下点検口の設置におすすめの場所4選
床下点検口はどこに設置しても良いわけではなく、水回りの近くなど水漏れの点検がしやすい場所に設置する必要があります。
床下点検口の設置におすすめの場所は、以下の4箇所です。
・洗面所・脱衣所
・パントリー
・階段下収納
・畳の下
各場所が床下点検口の設置におすすめな理由を、解説していきます。
1.洗面所・脱衣所
洗面所や脱衣所は床下点検口の設置におすすめの場所です。洗面台やお風呂場付近であるため、水漏れやシロアリの点検がしやすいメリットがあります。
また、床下点検口に収納を設けることで、洗剤やシャンプーなどの収納も可能です。洗面所・脱衣所ならリビングよりも目立ちにくく、内装のデザインを邪魔しないのも良いところでしょう。
2.パントリー
食品などを保存するパントリーも、床下点検口に適しています。なぜなら、パントリーはキッチン付近に設置されていることが多く、水回りの点検がしやすいからです。
また、パントリーも人目に付きにくく、家族以外の出入りが少ないメリットがあります。ただし、稀にパントリーがキッチンから離れた場所のケースもあるため、床下点検口の設置を検討する際には、水回りが遠くないか確認するようにしましょう。
パントリーが水回りから離れている場合には、場所変更を検討した方が良いでしょう。
3.階段下収納
階段下の収納に床下点検口を設けるのもおすすめです。最近ではリビング階段を取り入れた間取りも増えていて、階段下に収納を取り入れるケースが多く見られます。
階段下の収納の中に床下点検口を設置すれば、外から見られることもありません。おすすめは階段下の収納扉を開けてすぐの位置に設置することです。
収納している物をどかす手間も省けるため、床下点検口は手前に設置すると良いでしょう。
4.畳の下
畳の下も床下点検口の設置に適しています。畳を持ち上げると床下点検口が出てくるような仕掛けです。畳がかぶせてあるため目立たないほか、畳のクッション性によってガタつくこともありません。
畳の下に設置する際には、部屋の中央ではなく端の方に設置するのがおすすめです。
床下点検口の設置場所で失敗した例4選
床下点検口の設置場所で失敗した例では、以下の4つの場所が原因になっています。
・よく通る場所
・目立つ場所
・荷物が多い場所
・点検しにくい場所
これらの場所に床下点検口を設置するとなぜ失敗するのか、理由を見ていきましょう。
1.よく通る場所に設置してしまった
キッチンや廊下など、よく通る場所に設置してしまい、通るたびにガタつきが気になって後悔したという声が多くあります。
床下点検口は、一般的に床下の空間に蓋をかぶせる施工法であるため、蓋の上を歩くとガタついてしまうことがあるのです。
一日に何度も通る場所だとガタつきが気になり、ストレスを感じてしまう可能性があります。床下点検口は階段下や畳の下など、人があまり通らない場所への設置が良いでしょう。
2.目立つ場所に設置してしまった
内装をおしゃれにデザインしたのに、目立つ場所に床下点検口を設置してしまい、見た目の美しさが損なわれてしまったと後悔する人もいます。
施工会社が点検のしやすさを優先した結果、目立つ場所に設置されてしまうケースもあるため注意が必要です。
そうならないためにも、設置場所は施工会社やハウスメーカーに相談して決めるようにしましょう。
3.荷物が多い収納場所に設置してしまった
荷物が多い収納場所に設置してしまうと、いざ点検したいときにスムーズに出入りできません。大量の荷物を一度収納庫から出さなければならないため、手間や時間がとられてしまいます。
また、業者さんが点検に来た際に、ごちゃごちゃとした荷物や見られたくない物を見られてしまったという声もあります。
階段下収納やパントリー内の設置を考えている人は、荷物の入れ過ぎには十分注意しましょう。
4.点検しにくい場所に設置してしまった
点検しにくい場所とは、水回りから離れた場所を指します。キッチンやお風呂場から離れた点検しにくい場所に設置すると、水漏れやシロアリのチェックが十分にできず、本来の目的が果たせなくなってしまいます。
目立たないところを選んだ結果、点検しにくい場所にならないよう、気を付けましょう。
床下点検口の設置は水回り付近の点検しやすい場所に!
床下点検口の設置場所は、洗面台やお風呂場など水回り付近がベストです。洗面所や脱衣所、パントリーや階段下の収納、畳の下など目立ちにくい場所が良いでしょう。
一方、よく通る場所や目立つ場所、荷物が多い場所や点検しにくい場所などはおすすめできません。
信頼できる施工会社やハウスメーカーと費用や設置場所をよく話し合い、最適な床下点検口を設置して、家の安全と暮らしやすさを守っていきましょう。