おしゃれなリビング階段の実例3選|後悔しないための対策も解説

リビング階段

リビング階段とはリビング内に設けられた階段のことです。広く見えたり、部屋のアクセントになったりすることから今注目されています。

しかし、来客時にくつろぎづらいなどのデメリットもあります。リビング階段のある家にしたい場合は、実際の生活をよくイメージして設計しましょう。ここでは、おしゃれな実例や後悔しないための対策を紹介します。

最近流行りの「リビング階段」とは?

リビング階段とはその名の通り、階段があるリビングのことで、リビングイン階段とも言われています。リビングに階段を設けることで開放的な空間になると、近年人気の間取りです。

リビング階段にするメリット

リビング階段のメリットは、リビングが広く見えるところや家族とコミュニケーションが取りやすいところなどがあります。ここではリビング階段のメリットを紹介します。

リビングが広々として見える
リビング階段があると1階と2階がつながり、縦の空間が広がることでリビングが広々として見えます。リビングではない場所に階段を設置しようとするとその分の面積の確保が必要です。しかし、リビング階段だとリビングと階段が1つの場所にまとまるので、リビングが広くなったように見えます。

流行りのおしゃれインテリアに近づける
リビング階段は、階段が装飾の役割を果たし、おしゃれなインテリアに近づくこともメリットです。階段をおしゃれなデザインにすると、それだけでリビングが素敵に見えます。

どこにいても家族とのコミュニケーションが取りやすい
リビングに階段があると家族がどこにいるかわかりやすくなるため、コミュニケーションが取りやすいです。いってらっしゃいなどの挨拶や、2階にいる子どもへの声かけが楽にできます。

家族一人一人の様子を確認しやすい
リビング階段があると2階に行くためにリビングを必ず通ることになるので、家族の顔を見る機会が増えます。そのため、家族が風邪を引いている・落ち込んでいるなどのささいな変化も見逃しづらくなるでしょう。

リビング階段にするデメリット

リビング階段は、設置場所や1階と2階がつながることで生まれるデメリットがあります。ここではリビング階段にするデメリットを紹介します。

冷暖房効率が悪くなる
リビング階段だと冷暖房をつけてもその空気が分散するため、冷暖房効率が悪くなります。例えば、寒い時期は暖房をつけても、暖かい空気が2階に行ってしまいます。温度を一定にするような住宅性能を採用するなどの対策をしましょう。

音・ニオイが家全体に伝わる
リビング階段はリビングのテレビの音やキッチンのニオイが2階まで届きやすいというデメリットもあります。防音性が高い壁やドアを設置するなどの対策が必要です。

誰かの来客があった際にくつろぎづらくなる
2階に自室がある場合、リビング階段だとリビングを通らないと自室には行けません。自分の知らない人が家を訪ねてきた際も、その人と一度は顔を合わせなくてはならず、自分も来客側も気まずくなる可能性があります。

また小さな子どもがいる場合、子どもの友達が来たときは騒がしくなり、リビングにいる家族はくつろぎづらくなるかもしれません。

リビングのスペースを広く取れないと設置できない
リビング階段は少なくとも2帖のスペースを取ります。そのためリビングが広く取れないと、設置が難しくなります。余裕がない状態で階段を置くと、かえってリビングが狭く感じるかもしれません。

リビング階段で後悔しないための対策!設計時のポイント4つ

これまで挙げてきた温度やニオイなどのデメリットは、設計時に対策できます。ここでは、リビング階段で後悔しないためのポイントを紹介します。

1.家を高気密高断熱仕様にする
リビング階段の寒さ対策には、家を高気密高断熱にすることがおすすめです。高気密高断熱とは、家の天井・床・壁の6面を断熱材などで、家の隙間をできるだけ作らない仕様のことです。

外の気温の影響を受けにくく、家をちょうど良い温度に保ちます。また家の中で温度差ができにくくなるので、過ごしやすい室温になります。

2.階段とリビングを隔てられる仕切りも設置しておく
リビングと階段の間に仕切りを設置すると、寒さ対策になったり来客時にプライバシーが守られやすくなったりします。仕切りは、扉・カーテンレール・引き戸などがあります。

扉を設置するなら、枠とドアの隙間が少ない防音ドアにすると音漏れ防止になります。カーテンを設置するなら、リビングの室温が保ちやすい断熱性の高いカーテンがおすすめです。

3.生活しやすい動線を意識して設置場所を決める
階段の設置場所は、実際に生活しているところを想像して決めましょう。例えば、階段に行くまでにテレビの前を横切らなければならない位置だと、落ち着いて過ごせないかもしれません。

リビング自体を出入りする位置に階段を設けると、家族がくつろぐのを邪魔したり来客と顔を合わせにくくなったりします。

4.シーリングファンを取り付ける
シーリングファンをリビングに取り付けると空気の流れが良くなり、1階と2階の温度が一定になって冷暖房効率が上がります。加えて空気清浄機を置くと、嫌なニオイやホコリを充満させないようにできるでしょう。

リビング階段の実例3つ

リビング階段は階段をおしゃれにしたり、階段下のスペースを有効活用したりを意識してみましょう。リビング階段の実例をぜひ参考にしてみてくださいね。

1.手すりの装飾がアクセントになったリビング階段

装飾が施された手すりがシンプルなインテリアに映えるリビング階段です。折り返し階段なので吹き抜け部分が大きく、よりリビングが広々として見えます。

2.階段下に部屋があるリビング階段

階段下には小さめの部屋があり、スペースを無駄にしない造りになっています。部屋は書斎やストレージ(収納部屋)などに活用できるでしょう。シーリングファンがあるため寒さ対策もバッチリです。

3.ステップフロアと掛け合わせたリビング階段

リビング階段とステップフロアを掛け合わせた実例です。ステップフロアと階段が自然な流れで続いており、凸凹とした印象もなく自然と部屋に馴染んでいます。階段下には収納を置いてスペースを有効活用しています。

入念な設計で後悔しないリビング階段に!

リビング階段にはメリットだけでなくデメリットもありますが、デメリットは設計次第で軽減できます。生活動線を考慮したり寒さ対策をしたりして、憧れのおしゃれなリビング階段を作ってみてはいかがでしょうか。

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