ディンプルキーとは?メリット・デメリットや注意点を解説

コラム

ディンプルキーとは表面や側面に、複数の小さなくぼみが開いている鍵を指します。

通常の鍵よりも防犯性や耐久性が高いといったメリットがあり、一人暮らしの女性や子どもがいる家庭にもおすすめの鍵です。しかし一方で、価格が高いなどのデメリットも存在します。

そこで今回は、ディンプルキーのメリット・デメリットや注意点を解説します。

ディンプルキーとは?

ディンプルキーとは、鍵の表面や側面に複数の小さなくぼみが開いている鍵を指します。

従来の鍵は「ディスクリンダー」や「ピンシリンダー」と呼ばれる鍵で、外側がギザギザした形状をしていますが、ディンプルキーは、大きさの異なる複数の丸いくぼみがついているのが特徴です。

また、鍵が開く仕組みは一般的に、鍵の形状と鍵穴の中にある「ピン」と呼ばれる部分の高さが一致することで開くようにできています。

ディスクリンダーなどの一般的な鍵は、鍵穴内部のピンの方向が1~2つであるのに対し、ディンプルキーは裏表と側面の3~4方向にピンがついているのが特徴です。

ディンプルキーは構造が複雑であるため、鍵のパターンは数十億から数千通りになるといわれています。

ディンプルキーにするメリットとは?

ディンプルキーには、従来の鍵に比べて防犯性や耐久性が高いといったメリットがあります。これらのメリットについて詳しく見ていきましょう。

防犯性が高い
ディンプルキーは防犯性が高い点が大きなメリットです。先述した通り、ディンプルキーは鍵の表面や側面に複数のくぼみがあり、鍵穴内部のピンの数と方向も多く複雑な構造をしています。

そのためピッキングが難しく、不正な開錠がされにくいのです。また、鍵のくぼみの深さが精密であるため、合鍵を作るには高度な技術が必要になります。

何通りものパターンがあるので犯罪目的で鍵を複製するのが難しいのも、防犯性が高いとされる理由です。

耐久性が高い
ディンプルキーは耐久性が高いのもメリットのひとつです。ギザギザの形状をしたディスクリンダーに比べて摩耗しにくく、折れにくい特徴があります。

また、犯罪手口の「バンピング」や「破壊施錠」にも強いタイプもあります。バンピングとは、バンプキーと呼ばれる小さな鍵を指して、ハンマーなどで叩いて施錠する手法です。

ディンプルキーに、より高い耐久性を求めるなら、バンピングや破壊施錠に強いタイプを選ぶと良いでしょう。

ディンプルキーにはデメリットもある

ディンプルキーのメリットを見てきましたが、「価格が高い」「合鍵が作れない」といったデメリットも存在します。

ここからはディンプルキーのデメリットを確認していきましょう。

価格が高い
ディンプルキーは一般的な鍵に比べて価格が高い特徴があります。

ディンプルキーの構造は複雑で精密に作られているため、それを作り出す機械と高度な技術が必要です。その分、製造にかかる費用も高くなってしまうのです。

しかし、機能性や防犯性の高さは価格以上のものがあるといえるでしょう。

合鍵が作れない場合がある
ディンプルキーには合鍵が作れない場合があります。それはディンプルキーの中でも特殊な種類の「登録制シリンダー」と呼ばれる鍵です。

登録制シリンダーはメーカーが鍵番号を管理していて、登録した持ち主以外は勝手に複製できない仕組みになっています。また、登録制シリンダーではない通常のディンプルキーでも、種類やお店の機材によって鍵が作れない場合があります。

さらに鍵を無くした場合はディンプルキーに限らず防犯上、鍵を新しく作り変えないといけません。その際にも通常の鍵以上に手続きに時間をとられたり、費用がかかったりするため注意が必要です。

一般的な鍵からディンプルキーに変更は可能?

一般的な鍵からディンプルキーへの変更も可能です。シリンダーを購入して自分で交換する場合は本体価格のみで済むため、安いと1~2万円の費用で交換できます。

業者に依頼する場合は作業料に加え出張料がかかりますが、鍵の購入から交換作業まで一貫して行ってくれます。

ディンプルキーの種類や業者にもよりますが、約2~4万円で交換できるでしょう。また交換作業は1日かかると見ておきましょう。

ディンプルキーにするときの注意点

ディンプルキーにするときには、現在使用している鍵に対応しているシリンダーを選ばなければなりません。

自分で交換する場合は、交換する鍵の形やサイズを間違えないように注意しましょう。鍵選びが不安な人は、業者に依頼した方が安心です。

また、ディンプルキーにしたからといって100%防犯できるわけではありません。

可能であればディンプルキーは2つ以上取り付ける「ダブルロック」にし、モニター付きインターホンや防犯カメラなどの設置も検討するなどして、鍵以外の防犯対策も行うようにしましょう。

ディンプルキーを導入して家の防犯性を高めよう!

ディンプルキーは高機能で複雑な構造をしている分、価格が高く、合鍵が作りにくいといったデメリットがあります。

しかし、一般的な鍵に比べて耐久性があり、防犯性を高めてくれるのに役立つことは間違いありません。

ダブルロックを取り入れて、ディンプルキーだけに頼らず他の防犯対策もしっかり行い、家の防犯性を高めていきましょう。

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