自宅の屋上を芝生にしよう。おしゃれに見える芝生の張り方はどれ?
自宅の屋上テラスに芝生が広がっていたら素敵ですよね。一面に緑が広がる空間は、目にやさしく心にも癒しを与えてくれます。
DIYを趣味にされてる人の中には、「自分で芝生を張ってみたい」と思う人もいるかもしれません。芝生を張る時に最も多く用いられているのが芝苗を植え付けていく方法ですが、ただ並べればいいというわけではありません。芝生の張り方には、いくつかの種類や特徴、注意点などがあるのです。
今回は芝生をDIYしたい方必見!芝生の張り方の種類や特徴について解説します。
芝生の張り方と特徴
芝生の張り方で一般的なのが「目地張り、平張り、市松張り」の3つです。それぞれの特徴について詳しく解説していきます!
目地張り
目地張りとは芝と芝の間に4~5cmほどの間隔をあけて植え付けていく方法です。張り付けた時の見た目はレンガ模様のような仕上がりになります。「レンガ模様って、芝生がデコボコになるんじゃ……」と不安に思うかもしれませんが心配しなくても大丈夫です。
芝生を張った後の目土や水やりをきちんと行うことで芝生が成長し、デコボコのないきれいな芝生が完成します。目地張りをしたことを忘れるほど、隙間のない真っ平らな芝生ができるでしょう。
加えて目地張りのメリットは、仕上がりにかかる時間も割りと早く、コストも抑えられることです。よって一番バランスの取れた張り方とも言えるでしょう。
また、目地張りの注意点としては、十字に並べないことです。隙間が十字になってしまうと、芝生が生え揃えにくくなります。張る時にはレンガ模様をイメージして、芝苗をずらしながら植え付けていくのがおすすめです。
平張り
時間を掛けずにきれいな芝生を完成させたい方におすすめなのが、平張りです。別名「ベタ張り」とも呼ばれています。その名の通り、隙間をあけることなくエリア全体に芝苗を植え付けていく方法です。
隙間なく敷き詰めていくため、芝生が生えそろうのも早く、管理が楽な点がメリットと言えるでしょう。しかし、全体に芝苗を敷き詰めるということは、その分多くの芝苗が必要となるためコストがかかります。材料費を抑えたい方にはあまりおすすめできません。
とはいえ、短期間できれいな芝生ができ、メンテナンスが楽なのは魅力ですよね。
市松張り
コストを抑えたい方におすすめなのが、市松張りです。市松模様のように、芝と地面が網目状になるように芝苗を植え付けていきます。市松張りは全体の50%しか芝を張らずに済むため、芝苗の量が少なくて済むのがメリットです。
しかし、一面きれいに芝生が生えそろうまでに時間が掛かります。他の張り方に比べて隙間部分が大きいため、その分全体が芝生で埋まるには十分な期間が必要なのです。
また、隙間部分に雑草が生えやすかったり、目土入れ部分が多かったりと管理の負担が増えるのもデメリットと言えるでしょう。芝苗のコストは抑えられる代わりに、目土入れの材料費が掛かる可能性もあります。
このように張り方にはそれぞれに特徴やメリット、デメリットがあります。目的に合わせてよく考えて選ぶようにしましょう。
芝生を張った後にやるべきこととは?
きれいに芝生が張れたからといってそれで終わりではありません。全体が平らで見た目にも美しい芝生を完成させるには、芝生を植え付けた後の管理が重要です。
ここでは芝生を張った後にやるべきこと、また注意点についてお伝えします!
目土入れをする
先ほど芝生の張り方の部分でも軽く触れましたが、芝生を植え付けた後に隙間部分に目土を入れていくことが、きれいな芝生を作るうえで不可欠です。
目土とは水はけに優れたキメの細かい土のことを言います。目土入れには芝生の生育を促進させる効果や、根の乾燥を防ぎ、芝苗をしっかり根付かせて伸びやすくするといった、役割もあるのです。
やり方は芝生の隙間部分に目土を振りかけて、トンボなどを使って目土を平らにならします。量の目安としては地面から5~8mm程度です。
芝苗が隠れるほど目土をかけてしまうと、光合成がうまくできず成長しづらくなってしまいます。ですから、目土入れをおこなう際にはかけ過ぎないように気をつけましょう。
水やりをお忘れなく!
目土入れをした後は、水やりをすることも忘れてはいけません。芝生に水溜りができるくらいたっぷりと水をかけてあげましょう。
水を十分にかけることで目土を染み込ませることができます。この時水をかけた場所を足で踏まないように注意してください。なぜなら、芝生がずれてぼこぼこになってしまうからです。
水道から一番遠い場所から始めて、バックするようにホースノズルで拡散しながら芝生の上から水を撒きするのがおすすめですよ。
芝生のDIYで屋上を緑あふれるおしゃれな空間に
今回は芝生の張り方や注意点、芝生を張った後にやるべきことについてお伝えしました。目地張りは期間やコストも一番バランスが取れている張り方、平張りはコストはかかるけれど最も短期間できれいな芝生ができます。
また、市松張りは芝生が完成するまでの期間が長く、管理の負担も大きいと言えますが、コストを抑えるには最適な方法です。
芝生を張る時に、何を目的とするか、何を優先するかをよく考えて検討すると良いでしょう。芝生をDIYしたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。
屋上テラスがうまく活用できていないという人も、これから家づくりをする人も、上手にスペース活用して緑あふれるおしゃれな空間を目指してみてはいかがでしょうか。