子どもが安全に過ごせる家づくり。屋上の安全対策とは?
「屋上のある家に住みたい!」「屋上で子どもを遊ばせたい!」とマイホームに憧れている方は多いのではないでしょうか。
しかし、子どもが自宅から落下したというニュースを見るとなんだか不安になってしまいますよね…。
屋上のある家に住む場合は、子どもの安全を守るために、子どもから目を離さないことや、危険なことをしないように言い聞かせるのはもちろんですが、できる限りの対策をすることも重要です。
そこでこの記事では、子どもが屋上で楽しく安全に遊ぶための対策方法をご紹介していきます。
「自宅に屋上が欲しい!」と住み替えを検討している方、「屋上のある家を建てたい!」と考えている方はぜひ、参考にしてみてくださいね。
椅子や踏み台になるものを柵の近くに置かない
子どもは好奇心旺盛なので、屋上から見る景色が気になる場合や、外を通る車や人の声、動物の鳴き声、誤って何かを落としてしまったときなどに、身を乗り出してしまう可能性があります。
いくら屋上に設置している柵や外壁の大きさが子どもの身長より大きくても、椅子や踏み台を使って登れば、柵や外壁の高さを超えてしまう可能性があります。
特に小さい子どもは頭が重く、身体を支える力が弱いため、覗くことでバランスを崩しやすいのです。
そうならないためにも、屋上に出している椅子は収納できる折りたたみのものを選び、子どもが運べないようにしておく、踏み台も屋上に出しっ放しにせずに子どもの手の届かない場所にしまうなど、気をつけることが大切ですね。
子どもが遊ぶのを座って見守りたい場合はしっかりした作りで重さもある屋外用家具を柵と離れた場所に置くと、子どもが勝手に動かしてしまう心配もなく、おしゃれな屋上テラスになり、座り心地がよいので大人のリラックスタイムにも使えておすすめですよ。
遊ぶときは大人も一緒に
・子どもと約束をする
子どもが1人でも屋上に立ち入りができるような状況を作ってしまうと、目が行き届かず危ないですよね。
子どもには、大人がいない屋上には危険なこともある、ということをしっかりと教えて子どもだけで出入りしないように約束しましょう。
約束をしていても、やはり子どもの好奇心は旺盛ですし、お手伝いをしようとしたりしてうっかり約束を破ってしまう可能性もあります。そうなる前に、普段からしっかりと屋上の入り口に鍵をつけて施錠しておきましょう。
子どもが小さい場合は、サムターンのチャイルドロックや、引き戸の上部に付けるチャイルドロックを付けておくと、簡単に開けられないので効果的ですよ。
・鍵を設置する時のポイント
鍵を設置するときは、子どもが好奇心で弄っているうちに解錠できるようなものではないか、鍵をしまう場所は適切か、という部分に気を付けましょう。いつの間にか見つけてきたカギで遊んでいるうちに、どこかに無くされてしまった!となると大変ですよね。
知らない間に子どもが解錠してしまわないように、鍵は子どもの手が届かないところにも設置する、鍵を子どもが分からないところに保管するなど対策をしましょう。
屋上の柵を工夫してさらに安全に
柵は基本的には隙間があいているものが多いですが、その隙間が大きいと子どもが柵の間に頭を入れてしまう可能性や、物を落としてしまう可能性があります。
そのため、安全対策として転落防止用のネットを柵に張ることをおすすめします。隙間をなくすことで、屋上の安全性が向上し快適な空間が実現します。
夏には柵にすだれをかけると目隠しや日よけにもなりますし、見た目も涼しげになりますね。
この安全対策は柵の場合なので、初めから壁で囲われているタイプの屋上であればそのままでも問題はありません。
屋上の特別ルールを作る
子どもの遊びは創造性が豊かで大人も驚いてしまうことがありますよね。
夢中で遊ぶ子どもの姿を見ていると、屋上でも思いっきり遊ばせてあげたいと思うでしょう。そこで、子どもが屋上で安全に思いっきり遊ぶためにも、屋上遊びのルールを作ることをおすすめします。
子どもに「ここはお家だけれど、お部屋と同じようには遊べない。」と理解してもらうためにも、お部屋用のおもちゃは使わずに、屋上で遊ぶ用のおもちゃを使う。など室内遊びとの違いを作りましょう。
その後は子どもの成長、理解力に合わせてルールや屋上の活用方法を見直していけるとよいですね。
柵のメンテナンスをする
屋上が柵に囲まれたタイプの場合は、柵に異常がないかを確認しておきましょう。
柵が錆びていたり隙間があいていたり、柵を手で動かそうとすると簡単に揺れてしまう場合、すぐに修理が必要です。
屋上の柵や留め具、床などに不具合があったときには、自分で修理をせずにリフォーム会社か、家を建てたときのメーカーに頼んで修理をしてもらいましょう。
自分で屋上の点検をする場合、期間を定めて毎回全てをチェックするのは大変ですしプレッシャーに感じますよね。なので生活の中で屋上を頻繁に活用し、屋上を使っている時間や、掃除のタイミングでざっくりとチェックする方が簡単ですし気楽さがあります。
頻繁に屋上を使用していれば、壊れてしまう前にちょっと古くなってきたかな?と早期発見できるので真剣にメンテナンスが必要な場所を探す必要はありませんよ。
最近は、定期的にメンテナンスをしてくれる住宅メーカーもあるようですので、定期点検を全ておまかせすると安心して過ごせるのではないでしょうか。
まとめ
今回は自宅の屋上を使って、安全に快適に子どもと過ごすための対策を紹介しました。
屋上は子どもの遊び場以外にもアウトドアリビングとしての活用や、趣味、家庭菜園など、日常生活をワンランクアップさせてくれる、暮らしに重要なスペースです。
住宅を購入する予定がある場合には、企画から設計、建設、販売、アフターフォローまで自社一貫体制で事業を展開しているメーカーもあるようなので、そういったメーカーで子どもと安全に楽しく暮らせる家を相談してみてはいかがでしょう。
ぜひ、この記事を参考に子どもも大人も楽しめる屋上ライフを過ごしてみてくださいね。