自宅を緑化して自然を感じる家に。壁面緑化も視野にいれよう。

屋上緑化

屋上庭園、屋上家庭菜園などを楽しめる住まいが増えています。

自宅の屋上に上がるだけで緑を見ながらのんびりできたり、屋上での収穫物を堪能できたりするなんて最高ですよね。

自然には環境や人間の心身の健康を整える多大な力があります。

屋上や室内を緑化したら、住宅の壁面緑化も検討されてはいかがでしょうか。今回は住宅緑化について、壁面緑化のDIYの方法についてもあわせてお伝えします。

自宅の緑化とは

東京都では、都心部オフィス街のヒートアイランド現象が問題になっていました。

ヒートアイランド現象とは、緑が少なくなり川が埋め立てられ、さらにアスファルトの地面が多いことなどにより、郊外に比べて都心部の温度が高くなること。

そして2001年に改正された自然保護条例では、敷地面積が1000m2を超える建物、または250m2以上の公共施設を新築・増改築する際には、屋上緑化を都が指導することが義務化されたのです。

影響を受けた他の地域でも、近年、環境にも人にも優しい屋上や屋上以外の住宅の緑化が薦められています。助成金が出るケースもあるのだそう。

緑が常に身近にある生活を送ることで省エネにもなり、リラックスできる住まいの環境を生み出すことができたりします。

自宅を緑化する主な方法を挙げますね。
屋上庭園
屋上の床面を芝にしたり、スペース活用をして家庭菜園を設けたりします。
ベランダ緑化
手すりに柵を付けて、植物のツタを絡めたり、鉢の植物を置いたりします。
緑化屋根
屋根を芝生で覆います。ただし勾配が急な屋根だと、芝の上に出て過ごすことが難しくなるという面も。
室内緑化
壁面を植物で覆ったり、観葉植物を置いたりします。
壁面緑化
建物の外壁にワイヤーネットを設置し、ツル状の植物を巻き付けます。

自宅の緑化のメリット

では、自宅を緑化することのメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
断熱・防寒効果
屋上緑化や壁面緑化することにより、路面の照り返しや強い陽射しを遮断する効果が期待できます。また冬場は熱を逃さない保温効果が期待でき、さらに緑のカーテンを作ることにより陽射しだけではなく屋外からの人目や騒音も遮ってくれるでしょう。
省エネ効果
上記のように、断熱・防寒効果が期待できるので、夏の冷房や冬の暖房コストの節約につながります。
建物の保護効果
屋上緑化・壁面緑化は、酸性雨や紫外線から建築物を守ります。

屋上床の夏と冬の温度差は、最大でおよそ70度になりますが、屋上緑化により床の温度変化を抑えられるのです。結果的に、膨張や収縮などを少なくできるので、建築物の劣化のスピードを抑制できるでしょう。
空気の浄化効果
植物は光合成を行うため、二酸化炭素を酸素に変えます。また植物により、空気浄化効果が期待できるでしょう。
リラックス効果
緑には疲れた心身を癒やす効果、ストレス解消効果があると言われています。室内緑化を行えば、パソコン作業で疲れた目も癒やしてくれるでしょう。

自宅の緑化のデメリット

自宅を緑化するメリットは上記のようにたくさんあるのですが、デメリットはないのか気になりますよね。

自宅を緑化するデメリットは、植物の管理をしなければならないこと。緑化するための植物は生き物なので、傷んだり枯れたりもします。

しかし緑化の植物であるツタは、特に世話をしなくてもぐんぐん育ちますので、枯らしてしまう心配はほぼないでしょう。ただ、ぐんぐん伸びる分、上手に管理することが必要になります。

壁面緑化の作り方

DIYで壁面緑化にチャレンジしたいという方もいるのではないでしょうか。

壁面緑化をDIYする方法を紹介します。

まず、タカショーというメーカーの「ウォールイージーグリーンシステム」を入手しましょう。壁面緑化に使うワイヤーと、ワイヤーを固定するベースのセットアイテムです。

ベースは、2本のワイヤーをクロスして固定させることができるようになっています。ワイヤーをクロスさせて四角形やひし形を作ったり、縦ストライプ・横ストライプを作ったり、W字やY字を作ったりすることができますよ。

壁面に垂直に穴をあけ、専用のフィッシャープラグを差し込んでからハンガーボルトをねじ込みます。

ボルト部分にウォールベースを取り付けて、ワイヤーを好みのデザインに組んでいきましょう。組んだワイヤーにツタを巻いていけば出来上がりです。

比較的簡単にできますが、重量が壁に与える負荷を考えると、広い範囲の壁面緑化は業者に頼んだほうが安全でしょう。

緑のある暮らしで心豊かに

都心のヒートアイランド現象が問題になったことがあり、その他の地域にも建築物緑化が広まっています。

自宅を緑化することで、期待できる効果はたくさん。

断熱・防寒効果があるため、暖房や冷房の使用を抑えられ、省エネ効果につながります。

また、緑のある暮らしをすることで、心身ともに健康な生活が送れるでしょう。

さらに、建築物を植物が守るため、老朽化のスピードを抑えられるとも。

今回はDIYで壁面緑化をする方法を紹介しましたが、業者に頼んでみることも検討すると良いでしょう。

メリットがいっぱいある、人にも環境にも優しい屋上緑化をしたら、同時に壁面緑化の検討もしてみてはいかがでしょうか。

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