勝手口の防犯対策が必要な理由3つ
泥棒の侵入経路はドアや窓が多く、勝手口も例外ではありません。まずは、勝手口の防犯対策が必要な理由から押さえておきましょう。
1.死角になりやすいから
勝手口は玄関と違って道路と反対側にあることが多く、人目につきにくい場所と言えます。泥棒は侵入を試みている姿を人に見られたくないため、捕まるリスクが低い“死角”を狙ってきます。
また、侵入しやすいということは、逃げるのも簡単ということ。泥棒は何よりも見つかる・捕まることを恐れているため、死角になりやすい勝手口は侵入経路にうってつけなのです。
2.玄関と比べて防犯性が低いから
道路に面し、住人が出入りする玄関はドア自体が頑丈なうえ、補助鍵や防犯カメラの設置といった防犯対策を講じることが多いもの。
それに対し、勝手口のドアは造りがシンプルです。また人目につきにくいことから、玄関よりも防犯への意識が低くなりがちです。泥棒が家の裏手に回ったとき、勝手口の防犯対策が甘いとターゲットにされる可能性があります。
3.家の中の様子が確認しやすい
採光を考え、多くの勝手口のドアにはガラスが使用されています。すりガラスであっても人影は見えるため、外から中の様子を確認することは可能です。人の気配がないと判断されると、そのまま侵入されてしまうかもしれません。
勝手口の防犯対策10選
勝手口の防犯対策として大切なのは、いかに泥棒に侵入されるリスクを減らせるか。防犯グッズの設置や鍵・ガラスの交換など、具体的な対策方法を10個ご紹介します。
1.ドアの鍵をツーロックにする
泥棒の手口として多いピッキング対策としては、ドアに補助鍵を取り付けてツーロックにする方法があります。
鍵の数が多いほど開錠に時間がかかり、泥棒が侵入を諦める確率が高まります。DIYも可能ですが、不安がある場合は業者への依頼がおすすめです。
2.防犯性の高い鍵にする
ディスクシリンダー錠などの古い鍵はピッキング被害に遭いやすいため、ディンプルキーやカードキーなど防犯性の高い鍵への交換を検討しましょう。
3.勝手口のガラスを防犯ガラスにする
防犯ガラスは割れにくく、万が一割れてもヒビが入る程度。ガラスだけを交換できないドアもあるため、事前確認が必要です。
4.サムターンカバーを取り付ける
サムターン回しの被害を防ぐには、内鍵にカバーをかけて物理的に回せなくするのが効果的です。ホームセンターなどで簡単に手に入ります。
5.ガードプレートを取り付ける
こじ開け防止にはドアとドア枠の隙間を塞ぐガードプレートの取り付けが有効です。ドライバーなどを差し込めなくすることで不正解錠を防ぎます。
6.防犯カメラを設置する
勝手口に防犯カメラがあると、それだけで大きな抑止力になります。費用が心配な場合は、ダミーカメラでも一定の効果が期待できます。
7.センサー付きライトを設置する
暗闇の中で人が近づくと点灯するセンサーライトは、泥棒にとって非常に厄介な存在です。目立つことを避けたい心理に働きかけるアイテムです。
8.防犯用の砂利を敷く
人が歩くと音が鳴る防犯砂利を勝手口周辺に敷くと、音を嫌う泥棒への抑止になります。ただし、住人にも音が響く点には注意が必要です。
9.スマートロックを導入する
スマートロックはスマホ操作やオートロック機能で鍵の閉め忘れを防ぎます。物理的な鍵を不要にすることで、ピッキングや合鍵作成のリスクも減少。勝手口にも設置可能な機種が多数あります。
10.「防犯中」などのステッカーを貼る
もっとも手軽で効果があるのが、防犯対策をしていることを示すステッカーの貼付です。「防犯カメラ作動中」「警備会社契約中」などの表示で、泥棒の心理的ハードルを上げましょう。
勝手口の防犯対策を万全にして、泥棒が寄りつかない家に
勝手口は人目につきにくく、防犯への意識が甘くなりやすい場所。泥棒はそういった隙を狙ってくるので、鍵やガラス、ドア近辺の防犯対策が重要です。
新築住宅を購入する際は設計の段階から、すでに住んでいる家の防犯性を高めたい場合は状況に応じた対策を講じましょう。泥棒が嫌う家づくりをして、家族が安心して暮らせる環境にしてくださいね。