屋外料理をもっと手軽に、でも本格的に
残暑を過ぎて、まだ秋の肌寒さを感じるには及ばない今の時期は、シャツ1枚で心地良く過ごせる良い気候ですよね。
上着なしで気軽に外遊びができるのは、お出かけの荷物が少なくて済むので本当に助かります。
自宅でのアウトドアはフィールドキャンプより手軽に取り組めるとは言え、できれば余分な荷物は抑えつつ、本格的なキャンプ気分を楽しみたいところですよね。
そこで、今回は自宅アウトドアにもおすすめの『コッヘル』について詳しくご紹介したいと思います。
登山でも使われるコッヘルを自宅キャンプに取り入れて、本格キャンプの雰囲気を味わってみましょう。
コッヘルとクッカーの違いとは?
『コッヘル』という言葉を聞いても、すぐに調理器具が思い浮かばない人もいるかもしれませんね。
でもアウトドアで使う『クッカー』なら知っているという人も多いと思います。
なぜなら、キャンプを楽しむ人の中にはキャンプ用調理器具を『クッカー』と呼ぶ人も多いからです。
では、『コッヘル』と『クッカー』には何か根本的な違いがあるのでしょうか?
『コッヘル』は、おもに登山やキャンプなどの屋外で使いやすいように作られた小型調理器具を指します。
ドイツ語の『Kocher』からきている言葉なのですが、英語で言うなら『Cooker』となります。
つまり、キャンプ用の小型調理器具を総じて、それぞれ『コッヘル(ドイツ語)』『クッカー(英語)』と呼んでいるだけで、内容に差はなく同じ類のものといえるでしょう。
アメリカから入ってきたアウトドアの流行により、日本ではドイツ語語源の『コッヘル』よりも『クッカー』という英語表現の方が定着しているのかもしれませんね。
初心者の方へのアドバイス:「とりあえず料理できるアウトドア鍋が欲しい」なら、名称の違いは気にせず使いやすそうなものを選べばOKです!
コッヘル(クッカー)におすすめの形ってあるの?
みなさんの家にあるお鍋は、どんな形をしていますか?
ほとんどは丸い形だと思いますが、その中で煮込みに使う寸胴や深鍋、少量煮るのに使いやすい浅めの鍋、更に浅いものでフライパンがあるといったところでしょう。
そして、ちょっと特殊なものとして、玉子焼き器や焼き物用に角型の調理器具を使っているのではないでしょうか。
コッヘル(クッカー)と聞くと何だか特別な感じがしますが、サイズや種類が豊富な丸型が主流な点や、なおかつ調理の仕方までも一般的な鍋と共通しているようですよ。
浅型は炒め物・鍋物などの調理に使いやすく、深型は湯沸かし・茹で物・煮込み・炊飯などに向いています。
浅型コッヘルの蓋はお皿代わりになり、深型の蓋はフライパン代わりにも使える汎用性の高さも魅力です。
丸い深型のコッヘルは、そのほかにもガス缶や食材を入れて運搬するのにも役立ちますし、同じメーカーのものを選べば、サイズ違いでスタッキング収納もできます。
角型コッヘルについては、角に熱が届きにくく洗いにくいデメリットはあるものの、注ぎやすく、インスタントラーメンをそのまま調理できるといった特徴があります。
初心者の方へのアドバイスまずは丸型の深鍋が万能でおすすめ。悩んだらこれから始めてOKです!
コッヘル(クッカー)の選び方に迷ったら
コッヘル(クッカー)をいざ購入しようと思っても、形の違いだけではなく素材も数種類あって、どれを選べばよいのか迷いますよね。
ここでは、代表的な素材3種について、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
【アルミ製コッヘル(クッカー)の特徴】
メリット: 安い、軽い、熱伝導が良い、燃費が良い、調理が簡単
デメリット: 傷つきやすい、焦げやサビに弱い、変形しやすい
軽くて安価で扱いやすく、初心者に一番おすすめされる素材です。最近ではノンスティック加工やハードアノダイズド加工などの耐久処理が施された製品も多く、弱点がかなり補われています。
【ステンレス製コッヘル(クッカー)の特徴】
メリット: 丈夫、サビに強い、手入れが楽、保温性が高い
デメリット: 重い、焦げやすい、熱が伝わりにくい
家庭用の鍋と似た感覚で使えるため、扱いやすいのが特徴。重さを気にしない家キャンプなら選択肢として十分アリです。
【チタン製コッヘル(クッカー)の特徴】
メリット: 超軽量、丈夫、サビにくい、金属臭が少ない、すぐ飲める
デメリット: 高価、焦げやすい、調理しづらい
登山など荷物を軽くしたいときには最適なチタン製。調理のコツが必要ですが、慣れると一生モノとして使える優秀な素材です。
網や板を敷いて直火の熱を分散すれば、焦げ付きも防げます。
はじめてのコッヘルで素材に迷ったら
迷ったら、ノンスティック加工付きのアルミ製を選びましょう。安価で使いやすく安心です。
ミニマルキャンプで新しい発見を
便利なキャンプアイテムを使ったお家グランピングも楽しいですが、たまには登山のように本格的なコッヘルを使って、ハードなアウトドア気分を味わってみてはいかがですか?
部屋の中でキャンプ用品すべてのパッキングを行って、屋上テラスでソロまたは親子や夫婦での2人キャンプにチャレンジすることで、何か新しい発見ができるかもしれませんよ。