浸水時に2階は大丈夫か|自宅に留まれる3条件と判断の手順

外壁・構造住宅性能・防災
&RESORT Life編集部
  1. 浸水時に2階で大丈夫な家の3条件
  2. 浸水で家ごと流される家屋倒壊等氾濫想定区域
  3. 浸水深が何mで2階まで水が届くかの目安
  4. 浸水時に2階で水が引くまで過ごすための備え
  5. 浸水の前に逃げるか2階に留まるかの切り替え目安
  6. 浸水と2階避難の判断ポイントのまとめ

浸水時に2階で大丈夫といえるのは、家屋倒壊等氾濫想定区域の外にあり、想定浸水深より高い部屋があり、水が引くまで過ごせる備えがある家だけです。

3つのうち1つでも欠ければ、2階に上がっても安全とはいえません。想定浸水深が3mに達すると一般的な家屋の2階の床下まで、5mでは2階まで水につかります。

本記事では、浸水時に2階は大丈夫かどうかを3つの条件で解説します。大雨のたびに2階で大丈夫か迷わずに済むよう、自宅で調べる手順もまとめているので、ぜひ参考にしてください。

浸水時に2階で大丈夫な家の3条件

浸水時に自宅の2階に留まれるのは、家が流されない区域にあり、浸水より高い部屋があり、水が引くまで過ごせる備えがある家のみです。

自宅の上の階へ移るこの避難を、屋内安全確保と呼びます。条件が1つでも欠ける場合は、指定された避難場所や親戚・知人宅へ移る立退き避難を選んでください。

3条件の中身と確認先は、次のとおりです。

条件 満たす水準 確認する資料・窓口 満たさないときの行動
①家屋倒壊等氾濫想定区域の外にある 自宅が区域に入っていない 国土地理院のハザードマップポータルサイト(住所から探す・洪水) 浸水が始まる前に立ち退き避難
②浸水深より高い部屋がある 想定される浸水の深さより上に床のある部屋がある 同サイトの想定浸水深・市区町村の洪水ハザードマップ 警戒レベル3〜4で立退き避難
③水が引くまで過ごせる 水・食料などの備えが水の引くまで足りる 市区町村の洪水ハザードマップ(浸水継続時間) 備えを整えるか立ち退き避難

(出典:避難はいつ、どこに?|首相官邸)

2階に留まる屋内安全確保をとれるのは、洪水や高潮で浸水するおそれがあるときです(出典:避難情報に関するガイドライン(スライド形式)(令和8年3月改定)|内閣府(防災担当))。一方で、土砂災害の危険がある場所では、3条件を満たしても2階には留まらず、立退き避難をとってください。

自宅が土砂災害の危険がある区域に入るかは、ハザードマップポータルサイトで災害の種類に土砂災害を選ぶと調べられます。

屋内安全確保は、浸水しない上の階へ移る行動と、浸水しない上の階に留まる行動の2つを指します。表の3条件を満たすかどうかを、大雨の前にハザードマップと自宅の図面で確認しておきましょう。

浸水で家ごと流される家屋倒壊等氾濫想定区域

自宅が家屋倒壊等氾濫想定区域に入る場合は、2階に上がっても身を守れないと考えてください。

家屋倒壊等氾濫想定区域とは、堤防の決壊による激しい氾濫流や河岸の侵食で、家が倒れたり流されたりすると想定される区域です。

建物ごと失われるので、浸水深が何mであっても2階は安全な逃げ場になりません。

氾濫流と河岸侵食で家が倒れる仕組み

氾濫流は流れ込む水の力で家を押し倒し、河岸侵食は川岸ごと足元の地盤を削って家を倒します。

家屋倒壊等氾濫想定区域は、この2つの原因ごとに分けて指定されています。2種類の違いは、次のとおりです。

区域の種類 家屋が失われる原因 区域の線を読むときの注意
氾濫流 堤防の決壊で流れ込む水の力により家屋が倒壊する 直接基礎の標準的な木造家屋を想定した目安で、区域の外でも倒壊や流出が起こる場合がある
河岸侵食 川岸が削られ、足元の地盤ごと家屋が倒壊・流出する 家屋の構造や強度の違いで結果が変わるため、区域の線は目安

(出典:多摩川・浅川・大栗川の家屋倒壊等氾濫想定区域図(氾濫流)|京浜河川事務所/鶴見川の家屋倒壊等氾濫想定区域図(河岸侵食)|京浜河川事務所)

2種類の区域は、2階の床に水が届くかという水の深さとは別の理由で家が失われる点で共通しています。

氾濫流の区域は、一定の河川条件と標準的な木造家屋などを想定して、氾濫流による倒壊・流出のおそれを示した区域です。一方で、河岸侵食の区域は地盤そのものが削られるので、建物の強さだけには頼れない区域といえます。

2階へ上がれば助かるという判断は、区域の外にある家を前提にした考え方です。

重ねるハザードマップで区域を確認する手順

自宅が家屋倒壊等氾濫想定区域に入るかは、国土地理院のハザードマップポータルサイトと市区町村の洪水ハザードマップで確認してください。

区域は浸水の深さとは別に示されるため、浸水の色だけでは判断できません。確認の手順は、次のとおりです。

  1. 国土地理院のハザードマップポータルサイトを開く
  2. 住所から探すを選び、自宅の住所を入れる
  3. 災害の種類で洪水・内水を選び、自宅の浸水の深さを確認する
  4. 重ねるハザードマップで、家屋倒壊等氾濫想定区域(氾濫流)と家屋倒壊等氾濫想定区域(河岸侵食)の情報を表示し、自宅が区域に入るかを見る
  5. わがまちハザードマップから市区町村の洪水ハザードマップを開き、同じ区域に自宅が入るかを確かめる

(出典:ハザードマップポータルサイト|国土地理院)

区域の境界は厳密な線ではなく目安で、区域の外でも家屋の倒壊や流出が起こる場合があります(出典:多摩川・浅川・大栗川の家屋倒壊等氾濫想定区域図(氾濫流)|京浜河川事務所)。

そのため、区域の線に近い家や川のすぐそばの家は、区域外の表示でも区域内と同じ前提で避難の時期を決めておくと安心です。

区域内の家で必要な浸水前の立退き避難

家屋倒壊等氾濫想定区域に入る家は、浸水が始まる前に家を離れる立退き避難を前提に計画します。

備蓄を厚くして2階に留まっても、建物ごと倒れたり流されたりすれば身を守る手段になりません。立退き避難の行き先は、行政が指定した避難場所と、安全な親戚・知人の家の2種類です。

ただし、親戚・知人の家を候補にするときは、その家が浸水想定区域や家屋倒壊等氾濫想定区域の外にあるかを、同じハザードマップで確認してください。

気象庁は警戒レベル2の段階で、ハザードマップなどを使って災害が想定される区域や避難先・避難経路を確認するよう住民に求めています(出典:防災気象情報と警戒レベルとの対応について|気象庁)。

平常時のうちに避難先の候補を2か所以上決めておきましょう。

浸水深が何mで2階まで水が届くかの目安

2階に上がれば助かるかは、ハザードマップの想定浸水深と、自宅の2階の床の高さの差で判断してください。

想定浸水深が3mに達すると一般的な家屋の2階の床下まで、5mでは2階が水没するまで水が届きます(出典:浸水ナビ|よくあるご質問(FAQ)|国土地理院)。

浸水深0.5m・3m・5mで水が届く高さ

ハザードマップの浸水深の色は0.5m・3m・5mで区切られ、一般的な家屋では0.5mが1階の床、3mが2階の床下、5mが2階の水没に当たります。

浸水深の区分ごとに水が届く高さと2階の見方は、次のとおりです。

ハザードマップの浸水深の区分 一般的な家屋で水が届く高さ 2階に留まれるかの見方
0.5m未満 1階の床の高さより下 2階に水は届かない
0.5m以上3.0m未満 1階の床より上で、2階より床より下 2階の床の高さが想定浸水深より上にあれば、2階が逃げ場になる
3.0m以上5.0m未満 2階の床より上で、2階が水没する高さより下 2階も浸水する。3階か屋上が無い家では、2階は逃げ場にならない
5.0m以上 2階が水没する高さ以上 2階建ての家の中に、水より高い場所は残らない

※2026年10月時点
(出典:よくあるご質問(FAQ)|浸水ナビ|国土地理院)

5.0m以上は、ハザードマップではさらに10mと20mで色が分かれます。

3つの値は一般的な家屋を前提にした区切りで、個々の家の2階の床の高さを測った値ではない点に注意してください。基礎の高さや敷地の高さが違えば、同じ3mの浸水でも、2階の床に水が届く家と届かない家に分かれます。

想定浸水深が3m未満でも、基礎の低い家では2階の床と水面の差がわずかになるため、2階に上がれば安全とは言い切れません。

そのため、自宅の地点が0.5m以上3.0m未満の色なら、図面で2階の床の高さを確かめるまでは、2階に留まれるとは判断できません。

自宅の2階の床の高さの確認方法

自宅の2階の床が地面から何mの高さにあるかは、設計図書の断面図か矩計図で確認できます。

図面の高さは地盤面(GL)を基準に記されるので、2階の床(2FL)の数値が、そのまま比べる材料です。断面図は建物を縦に切った図で、各階の床の高さが入っています。

矩計図は外壁まわりを拡大した図で、床の高さをより細かい寸法で読み取れるのが特徴です。図面が手元にない場合は、建てた会社に問い合わせてください。

読み取った2FLの数値は、ハザードマップの想定浸水深と並べて比べましょう。想定浸水深に幅があるときは上の値を使い、2階の床がその値を上回らない家では、2階に留まる前提を外して避難を考えてください。

浸水時に2階で水が引くまで過ごすための備え

2階で水が引くまで過ごすには、水が引くまでの日数分の水・食料・トイレ・電源を2階にそろえておく必要があります。

2階の床が想定浸水深より高くても、周りの水が引くまでは電気・水道・トイレが使えず、家の外にも出られない状態が続きます。

浸水継続時間の調べ方

浸水継続時間は、浸水の深さが0.5mに達してから0.5mを下回るまでの時間です(出典:洪水浸水想定区域浸水の継続時間|国土交通省中部地方整備局木曽川上流河川事務所)。重ねるハザードマップの「浸水継続時間(想定最大規模)」か、住んでいる市区町村の洪水ハザードマップで確認します。

ただし、継続時間が終わっても0.5m未満の水は残り、排水ポンプなどによる緊急の排水は計算に入っていません。

浸水深が2階に届かない家でも、2階で過ごす日数と備蓄の量は水が引くまでの時間で決まるので、浸水深とあわせて見るべき数字です。

国土交通省の手引きは、浸水が長く続いた場合の問題をハザードマップに載せる必要があるとしています(出典:水害ハザードマップ作成の手引き(令和3年12月一部改定)|国土交通省水管理・国土保全局)。

浸水継続時間は浸水深の図とは別のページに載っている場合もあるため、冊子の凡例やWeb版の表示の切り替えまで目を通してください。

川ごとに地図が分かれている地域では、水の引き方も川ごとに違います。自宅の地点に色が付いた地図をすべて開き、いちばん長い継続時間を備えの基準にしましょう。

地図に浸水継続時間が見当たらないときは、市区町村の防災担当の窓口に住所を伝えて尋ねてください。

停電・断水・下水の逆流への備え

2階で水が引くまで過ごすなら、下水の逆流を防ぐ水のうと、浸水継続時間の日数分の飲料水・携帯トイレ・電源を2階にそろえてください。

豪雨で下水道管の水位が上がると、下水が宅地内の排水管を逆流し、トイレなどから噴き出すおそれがあります。

平成17年9月の台風第14号では、杉並区で2階のトイレからも水が噴き出しました(出典:「2階のトイレから水が噴き出す」|防災情報のページ-内閣府)。逆流を抑えるには、水を入れたビニール袋で便器をふさぐ水のうが有効です。

2階に置く物の目安は、次のとおりです。

備える物 目的 量の目安
飲料水 断水中の飲み水 1人1日3L×浸水継続時間の日数
携帯トイレ 水を流せないトイレの代わり 1人1日5回×浸水継続時間の日数
厚手のビニール袋 水のうで便器と排水口をふさぐ 便器と排水口の数
モバイルバッテリー スマートフォンで情報を得る 充電済みで家族の台数分
食料 調理せずに食べる 浸水継続時間の日数分
常備薬 持病の薬を切らさない 浸水継続時間の日数分

(出典:大事な水、どうやって備えますか?|農林水産省/避難情報に関するガイドライン(スライド形式)(令和8年3月改定)|内閣府(防災担当))

加えて、家族全員分の飲料水と食料をそろえる目安については、下記の記事にて解説しているので、併せて読んでみてください。

今すぐできる「災害」への備え。押さえておきたい5つのポイント

EVから家へ給電する停電対策

停電には、EVから家へ給電する方法も選択肢になります。アイム・ユニバースの想定では、40kWhで約3日、ヒョンデINSTER(49kWh)で約4〜5日の生活電力をまかなえます。

ただし、同社がEV・太陽光発電・蓄電池の組み合わせを標準にしているのは、ウーディアシリーズの住宅です(出典:ジャパン・レジリエンス・アワード|株式会社アイム・ユニバース)。

車は浸水深30〜50cmでエンジンが止まり、50cm以上で浮くため、駐車位置の想定浸水深も確認しておきましょう(出典:浸水深と避難行動について|国土交通省川の防災情報)。

救助を待つ連絡手段とさらに高い逃げ場

周囲が冠水して孤立したときは、スマートフォンの電池を救助の要請に残し、2階より高い逃げ場へ移れる状態で水が引くのを待ちます。

停電中は、スマートフォンの充電残量が救助を頼める残り時間になります。照明や情報収集で使い切らないようにしましょう。

119番では最初に火事か救急かを聞かれるため、浸水で孤立して救助が必要なことと、家にいる人数を続けて伝えてください。

2階の床まで水が上がる事態に備え、3階や屋上のように、さらに高い場所へ上がる経路を平時に確かめておくことも欠かせません。

アイム・ユニバースの&RESORT HOUSEでは、屋上テラスを河川氾濫時の一時避難先にもなる場所と位置付けています(出典:ジャパン・レジリエンス・アワード|株式会社アイム・ユニバース)。屋上テラスは、建築基準法の斜線規制など法令で採用できない場合を除いて、同社の住宅の標準仕様です。

さらに、3階へ上がれる間取りの利点と注意点については、下記の記事にて解説しているので、併せて読んでみてください。

【実例あり】3階建ての間取り|メリット・デメリットを解説

浸水の前に逃げるか2階に留まるかの切り替え目安

外へ逃げるなら、道路に水があふれる前の警戒レベル4までに動いてください。

浸水が膝の高さを超えたら、外へ出ずに2階など高い所に留まるのが切り替えの目安です。歩いて逃げられる時間を過ぎてから外に出ると、流れや水面下の側溝に足を取られるおそれがあります。

状況ごとに取る行動は、次のとおりです。

状況 取る行動 根拠
警戒レベル3(高齢者等避難) 高齢者や体の不自由な方がいる世帯は避難を始める 避難に時間がかかる方が、道路を通れるうちに動くための段階
警戒レベル4(避難指示) 危険な場所にいる全員が避難を終える 警戒レベル5が出た段階では、安全に避難できない状況になっている
浸水が膝の高さ以上 外への移動をやめ、2階など高い所へ移る 水の抵抗と足元の見えにくさで、歩いての避難が難しくなる
2階まで水が迫った 家の中のさらに高い場所へ移り、緊急安全確保を取る 立退き避難がかえって危険になった段階で、命を守るために取る行動

(出典:避難情報に関するガイドライン|内閣府(防災担当))

ただし、自宅が家屋倒壊等氾濫想定区域にある場合は、膝の高さを待たずに、警戒レベル4までに立退き避難を終えましょう。

警戒レベル3と4で取る行動

警戒レベル3では高齢者など避難に時間がかかる方が危険な場所から避難し、警戒レベル4では危険な場所にいる全員が避難します。

レベルごとの避難情報と住民が取る行動は、次のとおりです。

警戒レベル 自治体の避難情報 住民が取る行動
3 高齢者等避難 高齢者等は危険な場所から避難する/それ以外の方も普段の行動を見合わせ、避難の準備をしたり自ら避難を判断したりする
4 避難指示 危険な場所にいる全員が避難する

(出典:防災気象情報と警戒レベルとの対応について|気象庁)

レベル4は、避難指示の発令を待ってから動き出す段階ではありません。レベル4に当たる気象庁の防災気象情報は、現行の区分ではレベル4危険警報という名称で、キキクルでは紫の危険で示されます。

そのため、レベル4危険警報が出たら、避難指示が出ていなくても、キキクルや河川の水位情報を見て自ら避難を判断してください。

屋内安全確保を選べるのは3条件をすべて満たす家だけなので、満たさない家はレベル4までに立退き避難を終えましょう。

外へ出るのをやめる浸水深と車の限界

歩いて外へ避難するのは、浸水が大人の膝(0.5m)に届く前までにしてください。

膝の高さを超える浸水では、ほとんどの方が歩いての避難が難しくなります。浸水深ごとに、歩行と車が受ける影響は次のとおりです。

浸水深 歩行への影響 車への影響
10〜30cm 水位は膝より下 ブレーキ性能が落ちる
30〜50cm 水位が膝に近づく エンジンが止まる
50cm以上 膝以上になり、ほとんどの方が避難困難 車が浮き、パワーウィンドウ車は閉じ込められて流される危険がある

(出典:浸水深と避難行動について|国土交通省川の防災情報)

水深がドアの高さの半分を超えると、車のドアは内側からほぼ開けられません。そのため、冠水した道路には、絶対に車で入らないでください(出典:水深が床面を超えたら、もう危険|自動車不具合情報ホットライン|国土交通省)。

歩いて移動する場合も、洪水の最中はマンホールの蓋が持ち上がって水が噴き出す場所があり、マンホールに落ちる危険があります。

2階まで水が迫ったときの緊急安全確保

2階の床近くまで水が迫ったら、外へは出ず、さらに上の階など少しでも高い所へ移ってください。

緊急安全確保は、すでに周辺で災害が起き、立退き避難がかえって命に危険を及ぼしかねない場合に、少しでも命が助かる可能性の高い行動を取ることです(出典:避難はいつ、どこに?|首相官邸)。

内閣府の避難情報に関するガイドラインでも、緊急安全確保の行動として上階への移動が示されています(出典:避難情報に関するガイドラインの改定(令和8年3月)|防災情報のページ – 内閣府)。2階に留まる屋内安全確保とは、前提が異なる点に注意が必要です。

屋内安全確保は3条件を確認して選ぶ避難で、緊急安全確保は立退き避難が間に合わなかったときの最後の手段なので、安全は保証されません。

気象庁は、警戒レベル5を命の危険が迫っているため直ちに身の安全を確保する段階と位置付けています(出典:防災気象情報と警戒レベルとの対応について|気象庁)。

2階へ上がれない家と高齢者世帯の避難

平屋や上の階へ上がれない住まいは、浸水の危険がある地域なら立退き避難を前提にしてください。

屋内に留まるには浸水深より高い部屋が必要で、上がれる階がなければ床上浸水の時点で条件を満たせません。

高齢者や階段の上り下りが難しい家族がいる世帯は、警戒レベル4の避難指示を待たず、レベル3の高齢者等避難が出た段階で避難しましょう(出典:防災気象情報と警戒レベルとの対応について|気象庁)。

車いすでの移動や手を引いての歩行は時間がかかり、雨が強まってからの出発では途中で浸水に巻き込まれる危険が高まるので注意が必要です。行き先は避難所に限らず、安全な親戚や知人の家も立退き避難の選択肢になります。

ただし、逃げ遅れて水の深さが膝上まで来たときは、無理に避難所を目指さず、近隣の頑丈な建物の2階以上へ移るほうが相対的に安全な場合もあります(出典:特集2 命を守る防災情報|内閣府防災情報のページ)。

浸水と2階避難の判断ポイントのまとめ

浸水時に2階で大丈夫といえるのは、家屋倒壊等氾濫想定区域の外にあり、想定浸水深より高い部屋があり、水が引くまで過ごせる水や食料の備えがある家のみです(出典:避難はいつ、どこに?|首相官邸)。

3条件のうち1つでも欠ける家や、満たすかどうか分からない家では、2階に留まる判断はできません。

そのため、条件を満たさない家に住む方は、警戒レベル4に当たる情報が出たら、避難指示を待たずに自ら立退き避難を判断してください(出典:防災気象情報と警戒レベルとの対応について|気象庁)。

水が迫ってからでは、区域や浸水深を調べる余裕はありません。平常時に国土地理院のハザードマップポータルサイトの「住所から探す」で、自宅の位置を確認しておきましょう。

これから住まいを選ぶ方に向けたアイム・ユニバースの物件の間取りについては、物件ページで公開しているので、併せて読んでみてください。

物件情報|株式会社アイム・ユニバース

浸水時の2階避難でよくある質問

Q. マンションの2階なら浸水しても大丈夫?
A.

マンションでも、2階にいるだけで浸水時に大丈夫とは言えず、戸建てと同じ3条件で判断します。nn自宅に留まってよいかの条件は、建物の種類を問いません。マンションの2階の床の高さは、1階の天井高や敷地の高さにより建物ごとに違うため、戸建ての目安をそのまま当てはめるのは危険です。nnマンションは、地下などにある電気設備が水につかると建物全体が停電し、上の階でもエレベーターと給水が止まることがあります。nn令和元年東日本台風では、高層マンションの地下の受変電設備が冠水し、エレベーターや給水設備が一定期間使えなくなりました(出典:「建築物における電気設備の浸水対策ガイドライン」をとりまとめました|国土交通省)。nnそのため、部屋が浸水しなくても、水が引くまで過ごせる水・食料・トイレの備えは戸建てと同じように必要です。

Q. ハザードマップで色が付いていなければ安全?
A.

色が付いていない場所でも、安全とは言い切れません。nn色の範囲は、想定最大規模の降雨で川が氾濫したときのシミュレーション結果で、鶴見川なら48時間の総雨量792mmが前提です(出典:鶴見川の家屋倒壊等氾濫想定区域図(河岸侵食)|京浜河川事務所)。nn想定する雨も区域の有無も川ごとに違い、区域のデータがまだ地図に載っていない川もあります。nnハザードマップポータルサイトの「各種データの出典と掲載数」のページで近くの川のデータが載っているかを見れば、色がない理由が未掲載かどうかの判断が可能です。nn加えて、下水道や水路からあふれる内水の浸水は、重ねるハザードマップに載る市町村が一部に限られます。住んでいる市区町村の内水ハザードマップで確認してください。

Q. 避難指示が出ても2階に留まっていい?
A.

3条件をすべて満たす家なら、避難指示が出ても2階に留まる屋内安全確保を選べます。nn屋内安全確保は、自宅の上の階に移動して身を守る避難の方法です。

Q. 水が引いたらすぐ1階に戻っていい?
A.

水が引いても1階はすぐには使わず、電気と衛生の安全を確認してから戻りましょう。nn水に浸かった家電は、内部に水が残ったり泥が付いたりしている場合があり、そのまま使うと火災につながることがあります(出典:浸水した家電製品から発火|製品評価技術基盤機構)。nnさらに、浸水した水には汚水が混じっている場合があり、片付けでは感染症への対策も欠かせません。電気を使い始める前に、電力会社か電気工事店に点検を依頼してください。

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