ぐっすり眠れる空間に。心地良い「寝室」づくりのポイント

インテリア

最近、あなたは「ぐっすり眠れた」と感じられていますか。何かと落ち着かない日々、眠りの時間だけは心も体もリラックスして疲れを癒したいですね。質の高い睡眠をとるために意識したいことはたくさんありますが、今回はインテリアにフォーカスしてファブリックや照明づかいなど「心地良い寝室づくり」のポイントをわかりやすく紹介します。

寝室インテリアは「眠るための場所」を意識して

ベッドルームは、「眠るための場所」と意識したインテリアにすることで、質の高い睡眠環境が得られます。ポイントは「眠りを妨げない」工夫をすること。今回は、ぐっすり眠るための環境づくりを紹介します。

寝室インテリアのキホンって?

「リラックス」できる、シンプルな空間

寝室は「眠る・休む」ための部屋。プライベートな空間だからこそ、趣味のモノや本などをベッドサイドに置いておきたいと思う方は多いかもしれません。

でも、「上質な睡眠」にポイントをしぼってインテリアを考えるなら、お部屋がすっきりと整っていることが大前提。寝室インテリアのキホンは、「眠りに関係しないものは一切置かない」こと。空いているスペースがあるとつい収納棚やテーブルなどを置きたくなりますが、家具自体も最小限におさえモノを増やさない工夫が大切です。こうすることで、さまざまな「モノ」に気をとられず、眠りに集中できる空間になります。

肌触りがよく、優しい色合いのファブリック

眠るときに直接体に触れるベッドファブリックは、こだわりたいアイテムのひとつ。肌触りの良さ、眠りの環境にふさわしい色、デザインなど、以下のポイントを参考に選んでみてくださいね。

■吸湿速乾に優れた自然素材のファブリック(コットン、ウール、リネンなど)

■色はリラックスをもたらすベージュやパステルカラーがおすすめ。落ち着けるやわらかな色合いのブルー、グリーン、淡いパープルなどが寝室にぴったり。特にグリーンは入眠に目覚めにも有効な色なのだそう。

■夏はガーゼケット、冬はブランケットなど、その季節に心地よさを感じる寝具をプラス

ほの暗く、温かみのある照明

心地よい睡眠環境をつくるために、特に意識したいインテリアエレメントが「照明」です。睡眠の専門家によると、夜に強い光・青白い寒色系の光を浴びると、活動的になってしまい体が夜ふかし傾向になってしまうのだとか。

寝室は、ホテルの室内のようにほの暗く「オレンジがかった温かみのある光」を取り入れるのがおすすめ。間接照明やテーブルライトなどを上手につかい、ほどよい光に調節してみてください。

鎮静効果のある、ほっとできる香り

心身ともにリラックスできる空間をつくるのに、欠かせないのが「香り」。スムーズに入眠するためにも、ほっとできる香りを用意しておきたいですね。

寝室にぴったりの人気の香りが「ラベンダー」。実はラベンダーにもいくつかの種類があり、そのなかでも鎮静作用をもたらす成分が多く含まれるものがあるのだそう。寝室の香りとしてこだわるのなら、「真正ラベンダー」がおすすめ。木製のプレートやコットンなどに数滴垂らしておけば、ふんわり優しく香ります。

リゾートを感じる「寝室インテリア」をつくるなら

プラスするだけで見違える「ベッドスロー」

ベッドスロー(Bed Throw)とは、ベッドのカバーの一番上の足元部分にかけられるファブリックのこと。もともとは室内で靴を履く欧米のライフスタイルに合わせて、そのままベッドに寝られるよう用意されたもの。日本では、インテリアの一部として取り入れられることが多いよう。アクセントになる鮮やかな色や、ブラウンなどのシックな色をポイントにすれば、寝室がぐっとラグジュアリーに仕上がります。

「オットマン」「ブランケットボックス」でホテル仕様に

ラグジュアリーホテルなどで見かける、ベッドの足元にあるスツールのようなアイテム、あなたも目にしたことがあるのではないでしょうか。実際は何のためにあるのか、どう使うのか日本ではなじみのないアイテムですよね。

これは、ベッドリネンを入れたり、様々なものを収納したりする「ブランケットボックス」と呼ばれるもの。ベッドサイドの足元に置いておけば、インテリアにクラス感を添えてくれるだけでなく、細々としたモノがすっきりと片付きます。

プリンセス気分になれる「天蓋」

まるでおとぎ話に出てくるようなエレガントでラグジュアリーな天蓋付きのベッド、女性なら一度は憧れるのではないでしょうか。リゾート感のある寝室をめざすなら、思いきって「天蓋」を取り入れてみるのも素敵。広い空間なら、ベッド周りを囲うことでよりプライベート感が得られます。

柱などでしっかりと布を吊るしたタイプだけでなく、ベッド上部の天井から吊るす比較的気軽に取り入れられるタイプもあります。薄い透け感のある布が使われることが多いようですが、インテリアのテイストに合わせてお好みの色や素材を選んでみるのも楽しいかも。

「寝室インテリア」を整えて、心も体もリラックス

寝室インテリアが整ったら、あとは体を締め付けない天然素材のパジャマ、スローテンポの心地よい音楽などを用意すればより良い睡眠に導いてくれるはず。あなたもぜひ、心も体もリラックスできる寝室をめざして、インテリアを少しだけ見直してみませんか。

伊野奈緒美

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福岡のフリーライター。Naomi.Spring代表。WEB媒体を中心に、インテリア・ライフスタイル・ファッションなどをテーマに記事を執筆しています。趣味は、...

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