くつろぎの空間をつくるなら。覚えておきたい「照明」の種類と取り入れ方
日々の生活に必要な明るさをもたらすだけでなく、インテリアの雰囲気を高めてくれるのが「照明」。空間をどのように照らすかによって、印象が大きく変わります。今回は、照明の種類やそれぞれの特徴、そしてリゾート感のあるインテリアづくりにおすすめの素敵な取り入れ方をご紹介します。
照明で「暮らしの風景」が変わる
「明るくする」という役割だけでなく、空間のイメージを演出するのが照明。デザインはもちろんですが、光の質にもこだわればワンランク上の素敵なインテリアをつくることができます。照明の種類やそれぞれの特徴を知れば、理想の住まいづくりのヒントとして役立つはずです。
住まいの心地よさの鍵となるのが「照明」
照明は明るさだけではなく、「演出」効果にも注目したいところ。たとえば、光の演出によって、以下のような心理効果が生まれると言われています。
■光の数
光の数が多ければ華やかな雰囲気に、少なければ照らされた場所が際立つシックな雰囲気になる
■光の広がり方
全体的に広く照らせば一体感や安心感を与え、局所的に照らせばドラマティックな雰囲気になる
■光の高さ
高い位置から照らせば開放感が生まれ、低い位置から照らせばリラックス感を演出する
このように、どのような空間をつくりたいかによって照らし方を変えることが大切。それでは、代表的な照明の種類や特徴を見ていきましょう。あなたも、ライフスタイルやお好みに合ったタイプを探してみてください。
代表的な照明の種類や特徴は？
空間を広く照らすシーリングライト
シーリングライトは、天井に直付けして部屋全体を照らします。厚みのないタイプを選べば、天井になじみすっきりとしたインテリアに。リビングの全体照明としてなど、空間を広く明るく照らしたい部屋に最適です。
ドラマティックな雰囲気を演出できるペンダントライト
ペンダントライトは、コードやチェーンなどで天井から吊り下げて照らします。デザインもさまざまで、インテリアに合わせてお好みのタイプを選ぶことができます。
照らしたい場所を特に明るく照らすことができるため、ダイニングテーブルの上に設置するのがおすすめ。温かみのある柔らかな光を選べば、食事をよりおいしそうに見せてくれますよ。
照明の存在感を感じさせないダウンライト
天井に埋め込み、器具を見せずに照らせるのがダウンライト。照明の存在を感じさせず、さり気なく空間を照らしたい部屋に最適です。種類によっては、局所的に照らせるタイプもあります。
インテリアのアクセントになるスタンドライト
床に直に置いて、その場所を中心に照らすのがスタンドライト。気軽に動かすことができるため、思い思いの場所に置いてくつろぎの空間がつくれます。ホテルのように雰囲気のある空間をめざすなら、全体を照らす照明のほかに補助照明として取り入れてみてはいかがでしょうか。
手元を明るく照らすデスクライト
その名のとおり、デスクの上に置いて手元を照らすのがデスクライト。デスクワークや勉強、読書をするときに役立つデスクライトは、ぜひ傍らに置いておきたい照明です。光の色や明るさや設置タイプなどにこだわることで、自分に合うデスクライトが見つかるはず。
「リゾート感」のあるインテリアをつくる照明の取り入れ方
リゾートホテルのような洗練された空間をめざすなら、内装や家具だけでなく照明の取り入れ方にもこだわりたいもの。クラス感のある空間づくりには、素敵な照明が欠かせません。ぜひ以下のポイントを参考に、照明をプランニングしてみてください。
・大人の空間を演出するコーブ照明
天井のくぼみの裏側に光源を設置して上向きに照らすのがコーブ照明。天井面を照らした光が反射することで、優しい光となって空間を柔らかく照らします。明るすぎず落ち着いた印象を与えるため、リゾート感のある空間づくりに最適です。
・他の照明を引き立たせるダウンライト
「1室多光」で光の量を調節すれば、雰囲気のある大人の空間づくりが叶います。他の照明を引き立たせるダウンライトを点在させれば、優しい光を分散させてくつろぎの空間を演出します。
・ホテルのようなインテリアをつくるスタンドライト
部屋全体を照らす照明にプラスしてスタンドライトを取り入れれば、光が分散しホテルのようなクラス感のある空間に。デザインや光の質にこだわって選ぶことで、インテリアのアクセントとして存在感を増します。照らすモノや場所を強調し、ドラマティックな空間づくりが叶いますよ。
「照明」にこだわれば、暮らしがより豊かに
今回ご紹介した以外にも、照明の種類はさまざま。どのようなデザインをどのくらいの数取り入れるかによって、空間のイメージが大きく変わります。お気に入りの雑貨を探すように照明にもこだわれば、より素敵な空間づくりができるはずです。あなたもぜひ、暮らしがより豊かになる照明を選んでみてはいかがでしょうか。
